あの後、リング争奪戦の祝勝しゅくしょう会……まぁ表向きは
ランボ君の退院祝いとツナがハルと京子ちゃんに嘘をついていた
相撲大会の優勝への祝いの会という名目で皆、山本のお店に集まっていた。

表からは見たことあったけど、回らないお寿司屋なんて初めてだ。
しかも今日はツナたち……皆が勢ぞろいしている。

山本のお父さんが作ってくれた寿司や豪華な刺身に舌鼓したづつみをうちながら
私たちはそれぞれ勝ち取った平和を噛み締めていた。

誰一人欠けることなく、笑って過ごせる日常がきた。
以前は当たり前すぎて気付かなかったけれど、今はこんなにも尊いものだと実感させられる。

しかし少年達の首からかけられたリングが揺れる度に
スクアーロが告げた、これからはマフィア側の人間だという現実を思い知らされる。

皆が楽しそうにしている輪をオレンジジュースを片手にぼんやりと見つめていると
ふと雲雀さんやクロームちゃんが見えないことに気付いた。

あの二人もしっかり休めていればいいんだけど……。



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彷徨いアリス