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その頃、ボンゴレ本部ほんぶ

「いいか、お前達に集まってもらったのは……例の世界の守護者しゅごしゃについての話だ」

「はっ。馬鹿ばか馬鹿しい。――確か、超自然的治癒力ちょうしぜんてきちゆりょくひいては寿命じゅみょうの延長……
さらに大空の守護者さえしのぐ唯一無二ゆいいつむにの存在といううわさの守護者か」
「アレはもはや都市伝説ではないのか?」

「――ですが、話はマフィアの間でかなり浸透しんとうしております。
特に六道 骸ろくどう むくろの一件で黒曜ランド周辺一帯しゅうへんいったいめずらしいタイプの死ぬ気の炎が確認されていますし……」

「アレも、あやつの幻術げんじゅつでは………?」
「だとしても、すでに出来たばかりで戦力がとぼしい組織などは
この一攫千金いっかくせんきんのチャンスにかけ、存在すら怪しい守護者を求めて日本へ渡り始めています!!」

新しくあがる情報に、集まった幹部達に緊張が走る。
その重たい空気の中、口火くちびを切ったのは九代目だった。

「当時、同時刻黒曜ランド周辺にいた人物の目星めぼしはほぼ分かっているのだろう?家光いえみつよ」

家光と呼ばれた男性が、その言葉に弾かれたように反応し、すぐに眉間みけんにしわを寄せてけわしい表情で告げた。

「はい。周辺人物の調査はだいぶ終わっており、中でも可能性が高いと思われるのは当時黒曜ランドで
雲雀 恭弥と共に居た一般人の女学生です」

その言葉に、さらに幹部かんぶ達はざわつく。ここまで目星がついているのに
自分たちは他のマフィアが動く中、動かなくても良いのか……と焦りにも似た声さえ上がり始めた。



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彷徨いアリス