「そっそうだ!!心配してたんだった!!
――あのリング争奪戦の後どうしてたの?」

気になっていた質問をぶつければ、あぁと心配の意味を
納得したような返事を返した後、ケンと千種と一緒だったと答えた。

「よかった、三人とも健康なんだね。
あの後、ちゃんと休めただろうかとか……そもそも
クロームちゃ…さんは学校に行けたのか心配だったんだよね」

自分の中でだけ呼んでいたちゃん付けがうっかり口から出かけて
慌ててそらすように、早口でまくしたてる。

「学校は……今は休んでる。もともと黒曜中は
骸様が一時的に拠点にしていただけだから……」

「そっ、そっか……。でも、私が言うのはなんだけど
中学校までは出てた方がいいから、きっかけは骸でも
通った方がいいと思うよ」

少し迷っているような素振りだったのでついアドバイスしたものの
固まってしまった彼女に、お節介だったかなと後悔する。

「そんなこと言ってくれる人はじめて。
美緒さんが言うなら……行く」

あ、よかった。固まったのは驚いただけだからか。
あまり表情を崩さない彼女も少しだけ笑みを浮かべた。



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彷徨いアリス