「あ〜あ、テストの日だけ学校消滅(しょうめつ)するとか
あ、アレだ…隕石(いんせき)が落ちて学校がなくなれば……」

「無理だね」

「……げ」

聞きなれた冷たい否定にビクッと立ち止まる。
なんで嫌な顔してるのと聞かれたが
アナタのせいですとは言えない。

「雲雀さんはあの後どうしてたんですか?」

話しかけてきたくせに無言になりやがったので
この空気を脱(だっ)するべく、勇気をふるい立たせて声をかける。

「変わらないよ……ただ噛み殺してた」

「そこに一般人は含まれてないことを願っています」

とりあえず元気そうでよかった、じゃあまたと回れ右をすれば
腕を掴まれ、足がとまる。

「君の学校もそろそろ定期テストあるよね?」

大丈夫なのと聞かれ、なんで答えないといけないんだという
回答を噛み殺しつつ、にへっと何とも言えない顔で笑った。

必死に口角(こうかく)をあげ、逃げの態勢をとりつつの笑みに
少しムッとしたようにも見えたが、彼が不機嫌そうなのは
いつものことなので無視して、そのまま濁(にご)す。



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彷徨いアリス