探るように雲雀さんですかと声をかければ
上出来だと言わんばかりに額に唇を落とされた
………
……
座ってても構わないのにとクスリと大人びた笑みを浮かべる青年に
真っ赤になりながら首をふる。
「というか、何でそんなに離れているんだい?
――僕、一応新婚なんだけど」
少し怒気を孕んだ声だが内容はイチャイチャしたいという感じだったので
相変わらず距離を保ったまま首を振り捲る。
「いやいやいや!?わわっ私は過去の私でっ
そっそれに、恐らく雲雀さんの奥さんとたまたま入れ替わっただけですって!?
むしろ奥さん以外の相手とイチャイチャとかまずいですよ!?
あ、でもその前に私は未成年ですし…それに……」
最初は楽し気だった雲雀の表情がだんだん曇りだす。
大きなため息をついた後、頭をガシガシかきながら
昔の自分を責めるような口ぶりの後項垂れた。
「昔の僕がどれだけ足りなかったのか分かったよ。
あっあと、確かに君は10年前の美緒であるのは違いないけど
僕の奥さんであることは間違いではないよ」
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彷徨いアリス