おまけ『10年後の彼女はどうなった?』

「あれ……ここは?」

「ランボ!!って……ええ!?美緒だよね!?」
ピンクのネグリジェから覗く胸元に赤面しながら
幼さをだいぶ残したけれど子供よりは大人びた顔立ちに
探るように声をかければ、ツナと抱きしめられた。

元々短い髪だが10年後の彼女はボブカットにし
少しだけ背も伸び、体つきも女性らしい柔らかな曲線を描いている。

10年前だ可愛いねと叫ぶ彼女にたまたま居合わせた雲雀さんが
無言で学ランのジャケットを脱いで彼女に着させる。

「雲雀さん!?ええ、小さい!!可愛い!!」

ぶかぶかのジャケットの裾から小さな手を出して頭を撫でられ
流石の少年も何も言い返すことが出来ない。

しかし周りを見渡し彼女に集まる目線に舌打ちした後
別室に連れていき、出ちゃいけないと釘を刺した。
何かあれば呼んでと言い残して少年も出ていった。

その時になって彼女もネグリジェ姿なのに気づき
ぎゃあと叫び声をあげる。

「ごめんなさい、ごめんなさい、おまわりさんこっちです捕まえてください」

ああ、取返しのつかないことをと頭を抱えていると
真っ白い煙に包まれて、戻れたと安堵した。

と思ったら目の前には若干不機嫌そうな旦那様こと雲雀さん。
10年前の私何をやらかしたんだと青ざめれば
その格好誰に見られたのかと聞かれ、見たやつ全員今から噛み殺しに行くとぼやくので
慌ててとめた。

「なら最後までしてくれたら考え直すよ」

「ん?最後までって何のはな……ああああ」

もう一度10年バズーカあたってくれと願った新婚生活だった。



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彷徨いアリス