「君は・・・」
考え事をしている間にだいぶ歩いていたようで
もうそろそろ家に着きそうな頃合いに
少年がふと声をかけてきた。
「高校には行くのかい?それとも、そのままマフィアになるの?」
何の究極の二択だよと思いつつも
確かに前々からぼんやりと懸念していたことなので
不意につかれてドキッとする。
考えないようにしてたのになぁとため息をつくも
どうしようかと足下から空に視線をうつした。
あまり街灯のない道を歩いているので星空が
いつもより明るくきれいに見える。
ずっと見ているとなんだか吸い込まれそうで
そして自分自身もなんてちっぽけな存在なんだろうと
少し悲しいような複雑な気持ちになった。
宇宙から見たらちっぽけな私が
こんなふうにもがいたり、悩んだり
苦しんだり、焦ったりしている姿は
どれくらい滑稽に見えているんだろうか。
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彷徨いアリス