思ってもみなかった回答に面食らう。
イタリアに行ってもそこそこ自由は保障されているのに驚いた。
確かに、その自由さがあるならもっとカジュアルな気持ちで行くべきなのかも知れない。
でも、まだ正直今の私からすれば不安なことだらけだった。

「高校に行けるかって不安もあったんだけど一番は家族と離れるのが辛い。
それに言葉の壁も心配だよ……だって、イタリア語なんて話せないし。
あと、日本の暮らしに慣れた私がイタリアの暮らしに馴染めるかも分からない」

不安をぶつける間、黙って聞いていたリボーンが一つずつ答えていく。

「まず家族と離れる辛さはある程度慣れてもらうしかねぇ。
それか、家族ごとイタリアに越してきてもらうかだな」

言語についてはイタリアでも田舎でなければ英語も通じやすいことや
衣食住も全て保証するし、ボンゴレに所属中は給金も出るらしい。
またイタリア語についても教師をつけたり
語学学校に通う負担もしてくれるらしい。
文化に馴染めるかどうかは実際に過ごしてみてからしか分からねぇなと言われた。

家族まで引っ越す費用や住居、衣食住の保証をすると
かなりの好待遇に、大丈夫かと問えば
これからファミリーになるんだ当たり前だと男前な発言を
さらっと返され思わず胸キュンする。
ビアンキさんが惚れる理由がわかる。かっけぇ。

「まぁ、でも俺も今はイタリアより日本が長いしな。
別に行き来すればいい話だし……それに、こういうのはまず
一回体験してみなきゃ分からねぇだろ……。
そうだ……もうすぐ夏休みだったよな?」



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彷徨いアリス