縛り付けるという言葉に一瞬ヒヤッとしたが
失礼なことを考えていないかと探られ慌てて首を振った。
「僕はまだこの感情の名前すら知らない。
でも、君には後悔してほしくないというのは本当だよ」
イタリアに行くことが君の最善に繋がるなら
それも反対する義理はないと薄く笑った。
「それに、その上で結論を出すのもありじゃないかい?」
「結論?」
「ここに残って普通に進学するかとか」
僕はそれを勧めるつもりだったけれど、あの赤ん坊から
今後も危険があると言われたのなら安易に言えないと
拗ねられた。
「ただイタリアに行ったところで君の安全が大きく変わるとは思えないけど」
「何ですかそれ……行って欲しいのか行って欲しくないのか」
選択肢があるように見えて実質残る一択しかないんじゃと
呆れるも
少し拗ねたような横顔を見ると素直に言えないのかと可愛げも少し感じた。
けれど、私がここに居て欲しいと願う人が一人でも居ると知れたのも嬉しかった。
彼はそのつもりはないだろうけど、私の背中を押すには充分な言葉だった。
帰宅後、すぐ私はリボーン君との通話画面を開いた。
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彷徨いアリス