「美緒さん……。あの日何があったの?」
ツナの質問に、あの日の記憶を辿りながらたどたどしく説明する。
「えっと、私がなぜか骸に雲雀さんと仲が良いと
勘違いされたせいで
雲雀さんを誘うためのエサとして誘拐して捕らえられてしまって……。
ホントにそんな
些細な誤解が原因であの場にいたんだけど
私の前で二人は
喧嘩……と言えばいいのか……いや、アレは殺し合いに近いかも。
とにかく凄い戦いをしていたんだよね。私は鎖で
縛られていたのもあるんだけど
ずっと見ていることしかできなくて………」
「それは大変だったね」
ツナの苦笑に釣られて私も笑って続ける。
「それで雲雀さんが途中で勝ったと思ったんだけど後ろから
不意打ちで骸が攻撃をしかけてくるのに気づいて……。
その時、雲雀さんはふらふらだったし私の方を見ていて気づいていなくて
それに驚いて私が叫んだ後から、少し意識が遠のくような感じがして……。
その後にあの炎が一面に広がっていて……。
私もあのときは何が起きたのか分からなかったし今思い返してみても
混乱して幻でも見たのでは………と半信半疑なんだよね。
と、とにかく……その後縛っていた鎖がその炎のおかげか崩れ落ちて
私は雲雀さんに駆け寄って……そして骸に
瞳を見ろと言われて……」
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彷徨いアリス