翌朝、昨日のことが頭を離れずにノイローゼ気味になりながらも学校へ登校した。
今日はいつもの
遅刻ではなくむしろ早すぎるくらいの登校だったこともあり
雲雀さんとの
遭遇イベントもなく、べつの意味で
憂鬱な気分でいっぱいだった。
ガラガラッと開けた教室にはまだ誰も来ていない。
小さく誰に言うでもない
悪態をついて、明かりをつけるのも面倒なので
そのままいつもの自分の席について机につっぷした。
本当に、面倒だ。
世界で一番めんどくさいことを避けて生きてたい人種なのに……。
そもそも、どうやって家を出れば………まさか家出しろってこと?
いやいや、待て待てちょっとマテ茶!!――なんで私はあんな初めて会った
チャッキーみたいな(恐らく首もまだ座ってない時期なのに二足歩行して
喋り出す)赤ん坊を信じてるの?
「ホントに……全てがありえないよ」
ありえないなんてことはありえない!とか誰かが言ってたな、なんて
薄ら笑いを浮かべるも
こんなイレギュラーすぎる状況にどう対応していいか分からずにうなだれる。
危ない……のかな。言われた言葉がリフレインする。
「うーん、誰かの家で泊まったことなんかあっち(アメリカ)に居た時
何度かヤン君の家に泊まったくらいしかないなぁ……」
それも小さい時だし、数年会ってないけどヤン君はもうだいぶ大きくなってるだろうし
流石に気まずい。
あ、ヤン君というのは中国人の友人だ。アメリカに居た時に友達になって以来ずっと交友がある私の数少ない友人の一人。
思い出に残っている彼の姿はまるで日本人形のように綺麗で可愛らしい容姿の美少年だ。
私の
髪よりサラサラの黒髪とスッと
涼し気な切れ長の瞳でどこか雲雀さんをマイルドにした感じかも知れない。
同じアジア系がクラスで二人だけだったこともあって
凄く仲良くしてたことを思い出した。
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彷徨いアリス