最近不運な事に両親を事故(じこ)で亡(な)くしたらしく、叔父(おじ)さんだっけ?がいて日本に興味があったらしくこっちで生活してる。
うちの両親は彼の両親とも結構親(した)しくしていたのと、ヤン君から気を遣(つか)わせるから言わないでとお願いされたこともあり
一応、彼の家で泊まるという口実(こうじつ)はバレることはない。(彼は両親とこっちに来たと嘘(うそ)をついている)
とりあえず、リボーン君達の言うことを完全に信じたわけではないが、あの六道骸の一件とか
ただならぬことが起きてるのはきっと間違いない。そうなると家族にまで被害がおよぶのは避(さ)けたい。

なので、とりあえず今は不本意だが家を出るだけ出て……うーん、でもホントに
悪の総本山かも知れないボンゴレ本部とやらに行くのか?そして、そもそもそこはどこだ?
あ、でも確かイタリアンマフィアとか言ってた気がするからイタリアに行くことになる……?

と、ここまで悩(なや)んでハッと気が付いた。完璧にバカじゃん。そうだよ、骸の一件は事故だ。
予期せぬ人生のちょっとしたアクシデントだと思うんだ私!!
あんなの関係ないし、ましてや何なん『能力者』とか言われて間に受けてるんだ。
痛い奴通り越して危ない奴じゃん。

――それにヤン君まで巻(ま)き込もうとして最悪だ。
少女はうめきながら頭を抱えた。
でも頭の中をこのままだと危ないかも知れないという思考がぐるぐる回る。

もう胃が痛いなぁ。全て投げ出して逃(に)げたいし、なんなら今誰か世界滅(ほろ)ぼしてくんねぇかしら。

もう一度小さく悪態をついて、スマホを指で滑(すべ)るように操作しながら
他に当てもないし、久々に声が聴きたかったので画面に楊・戮力(ヤン・ルーリー)と映(うつ)っているのを確認して耳に押し当てた。



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彷徨いアリス