数分思考停止後、現状の行き詰まり感に気づいて悪態をついた。
脳内で計画着工(ちゃっこう)中だった予定が一気にガラガラ音を立てて崩れ墜(お)ちた。

とりあえず危ないから家から出る→ヤン君の家に泊まると嘘(うそ)をついて
本当はボンゴレ本部とやらに行きしばらく滞在(たいざい)するという予定はパアだ。

ここで出てくるのは、嘘ついて家を出る事は出来るだろうがどこに寝泊りするかという問題。
中2の小遣(こづか)いなめんなよ、こちとらお年玉崩してオタグッズ買いあさってる大貧民(だいひんみん)だぞ〜。
心の中でソッと涙を流してみるものの、現状はかんばしくない。

1日、2日くらいなら運が良ければインターネットカフェとかもアリかな〜。
あ、でも今もよく小学生に間違われる見た目の圧倒的未成年(私)は
よほどズボラ店員じゃなければチェックされて厳(きび)しいか。
となると公園……も危ないし。お泊(とま)りさせてくれそうな友人や親せき、知人も頭に浮かばない。

思考は完全に行き詰まっていた。

「誰か泊めてくれる人……リボーン君に頼(たの)めばどうにか手配(てはい)してくれないかなぁ…」

ほら、あの人一応見た目チャッキーっぽいけどマフィアらしいし……(まぁ今でも信じがたいけどね)
こう……小庶民(しょうしょみん)には分からないような金と権力でどうにか………と一人寂(さび)しく百面相(ひゃくめんそう)していると
頭上から聴きなれた低音が降ってきて、飛びのいた。

「ひひひっ、雲雀さん!?――なんで、ここに居るんですか?」

周りの椅子や机にぶつかった痛みより、電気もつけない教室でずっと独り言をしてた変人と
思われかねないかとか、気づいた時に思いのほか端正(たんせい)な顔立ちが近かったので真っ赤な顔で恥ずか死ぬ寸前(すんぜん)だった。
そんな私を面白がるような薄い笑みを浮かべた少年は、もう一度少女に問いかける。

「君……家出するのかい?」

「へっ……なぜ?」

「だって、泊(と)まるところを探しているんでしょ?」
少しからかうような笑みで聞いてくる少年に面食らう。



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彷徨いアリス