「あっ、そうだ!!リボーン君に手配てはいしてもらえないかな」
「……リボーン?――もしかしてあの赤ん坊のことかい?」
「あれ?なんで雲雀さん知ってるんですか?」

何か事情を少しだけ(少なくとも単なる家出ではない)と悟ったような顔を雲雀は浮かべると
すぐにその端正な顔立ちを崩して、視線を外してめんどくさそうな事情をさとって舌打ちする。

「とりあえず、リボーン君にどうにか都合つけてもらう予定です」
ホームボタンを押し、さきほどまで開いていたLINEのリボーンの個チャを開き通信を押す。

「……なんで赤ん坊にかけてるの?」
「いや〜、言えない事情がつい最近あって………。その結果、しばらく家を出ないといけなくなったんです。
というかまぁ、ヒキニートからすると一番のとりでである自宅を追い出される恐怖とストレスははかり知れませんが
リボーン君がそうしろと言うので………」

なので、提案というかまぁ命令に近い形で家出しろと言って来た張本人に責任とってもらいます、と
力なく笑って、雲雀の顔を見上げてまた視線をスマホに落とした。
そんな少女の様子に、雲雀は面白くなさそうな顔で小さく舌打ちする。
そして細長い綺麗な指先を伸ばし、強引にリボーンに電話をかけていた私のスマホごとうばった。
本当に一瞬の出来事で面食らうが、すでに通話ボタンを押した後なので慌てて駆け寄る。
雲雀が耳元にスマホをかざしたタイミングでちょうどコールが終了してリボーンが取りついだ。

「ちょっ、ちょっと〜!?何するんですか〜?」
背が高いせいで、携帯を取り返そうとする私の必死のジャンピング奪取だっしゅかない。
それどころか、器用にも電話しながらするするかわされてる気がする!?



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彷徨いアリス