「あ…あの「美緒」――っはい!?」
急に立ち止まり、名前を呼ばれて安定のびびりを見せながら見上げると
少し彼はソワソワした感じで呟いた。
「ハンバーグ作れる?」
「…え?」
彼がもう一度視線をそらしながら、小さくハンバーグと呟いて我に返ったように慌てて
頷く。
「えっええっと…一応上手ではないですが作れはしますよ!?」
「そう…!なら、作ってよ」
「え…?」
「あ、僕の家着いたね」
まさに誘導
尋問ならぬ、作れると言ったが最後作らざる終えない方向に持って行かれ
さらにいつの間にか大きな日本式の
豪邸の前まで来ていたことに驚いた。
パクパクと金魚のようにどう言葉を発すればいいか分からずに困惑していると
視線の先で雲雀さんがしてやったりと言った
悪戯っぽい笑みを浮かべていて目眩がした。
それにしても……なんて大きな家なんだろう。
まるで時代劇のセットの…それも将軍様とかが住んでいそうなレベルの豪邸!!
横に居る少年と一緒に見やるとそれはもう
絢爛豪華と言うか、なんとも言えない
厳かな雰囲気だ。
「すごい…」
思わず
感嘆の声が
漏れ、
羨望のまなざしのまま視界に入る日本庭園に目を細めていると
少年はつまらなさそうに
欠伸した。
「そう?――別に普通だけど」
突撃!オタクがお宅にお邪魔します!?
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彷徨いアリス