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「ここが客室だから……ここで寝泊まりして」

いくつかトイレやキッチンなど重要な場所を案内された後
泊まることになる客室へと案内された。

扉の先には洋風な作りで、トイレとシャワーもついた簡素な部屋があった。
ベッドが2つほど隣合って並び、ベッドサイドには充電可能な差し込み口と
読書灯のようなライト、近くにパソコンがおけるサイズの机もある。
全て和式ばかりの部屋が続くかと思えばところどころ洋風建築な部分もあり
この客室もどうやら和式ではなく洋式のタイプらしかった。

和式の方が彼と家族的には好みらしいが、外国からの客人にはベッドの方がウケが良いとかなんとかで
和式の方は長らく使われてこなかったこともあり、この部屋で我慢してねと念を押された。

我慢というか、普段寝ている自室より広くて快適そうなのが心に刺さる。
私が一生働いた給料をはたいてもこの部屋に半年も泊まれなさそうだなと項垂れた。
昔は床に布団を敷いて寝ていたけど、今はもっぱらベッドで寝ているので
ベッド式の寝床に床じゃなくて良かった、とどこかホッとする。

色々と触らないように気をつけつつも感動していたが、すぐに我に返って
首が前方にちぎれんばかりの勢いで頭を下げまくった。

「あっあの……本当にこんなによくしてくださって有り難うございます!!
ホント、リトルグリー○メンじゃないですが…命の恩人感謝永遠にです!!
でも、なんでこんな私なんかのためにここまで良くしてくれるんですか?」



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彷徨いアリス