キーンコーンと鳴ったのは、小・中学校で聞きなれた鐘(かね)の終了の合図だった。

「きりーつ、礼!!――それでは、さようなら〜」

全員が起立してるなか、6校時の途中から寝ぼけた状態の私は、何とかふらつく身体で立ち上がった。

AK○ばりの完璧な口パクで、皆とさよならをし、クラスの解散と同時に机に突っ伏す。
すぐに、覚醒(かくせい)と睡眠の手前のふわふわと宙(ちゅう)を漂うような夢見心地(ゆめみごこち)に襲われるのを確認し
思わず口元をゆるめながら私は意識を遠慮(えんりょ)なく手放した。


………
……

「……さん?」

ん?――何だろう。この降ってくる優しい声は……。

「望月 美緒さんですよね……?」

何で私の名前を……?と思ったのと同時にこれが夢の中だと理解した。
ああ……夢だからですね、了解、それではおやす……。

「面白い子ですね……」

人の言葉を遮りやがって……と笑顔で内心毒づく。

面白いのは普段から自称してるんでお願い寝かせてくれプリーズ!!ギブ ミー 睡眠!!
昨日、乙女ゲーやりすぎて眠いんですよ、私………。

そう告げると、一瞬の静寂(せいじゃく)が流れたのでようやくおさまったか幻聴(げんちょう)め、と
ニヤニヤしながらまた睡眠に入ろうとした時だった。



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彷徨いアリス