なるべく
理性的な人間でいたい、と苦笑する私に雲雀さんは少しだけ考えて
否定の言葉で返した。
「でも、人から
舐められないの?」
「ああ〜!!それはしょっちゅうですよ?
腰が低いイコール何をしても言い返してこないヘタレって
勘違いする人も多いですし……。
まぁ、それはあながち嘘ではないですけどね〜。
でも私ホントは意外と短気なので心の中では怒ることも多いですよ?
ただ、そういう自分もあんまり好きじゃないので変わりたいんです。」
少し言葉を句切って、考えながら言葉を足していく。
「なんていうのかな、上手く言えませんが人に優しい人になりたいのかな?
ふふっ、本当に優しい人間ならきっと怒りもわかないし、わざわざ優しい人間で居ようなんてきっと思いませんね。
そこが残念なポイントなんですね、きっと。
なので私はエセ優しくて腰の低さを装ってるだけの草食動物なのです」
ハンバーグは喋っているうちに完成した。うん!我ながら上出来だ♪
皿にのせて、少年の方を笑顔を作りながら振り返って明るい声で席につくように促す。
もうこの話はここまでにしたい。じゃなきゃこれからいかに世の中が不公平なのかとか語り出して
泣き出しそうだった。――自分が殺してきた本音がポロッと飛び出すのが怖かった。
「1個は形崩れて失敗してしまいましたが
他は意外と美味しそうにできましたよ!!
あ、でも食べてみるまで保証は出来ませんが」
席について、両の手を合わせて頂きますと明るい声を出す。
目の前に向かい合うようにして座った雲雀も少女の様子を
黙ってみていたが
少し間を置いて頂きますと小さい声で続けた。
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彷徨いアリス