『誰、その男?』

「えっうわっテンション低っ!?――えっえっとぉ、これも話すと長くなるんだけど……」

『男朋友(彼氏?)……俺、なんか邪魔(じゃま)したみたいだね』

「ん、待ってそれ確か中国語で彼氏って意味だよね?――ってか、えっまっ」

赤くなったり、青ざめたりしながら電話越しに叫んでいると言葉を遮(さえぎ)るように切られてしまった。

やばい、やばいやばい。なんか勘違いされてたしめちゃくちゃ怒ってなかったかアレ!?
ってかそうだよね、現実的に考えても泊めて〜って泣きついて相手に色々と準備やら気を遣(つか)わせて
待たせた挙(あ)げ句にやっぱ彼氏の家にとまるわ〜ってなったらそりゃ怒りますよねぇ!?

だらだら冷や汗をかいて、どうしようとスマホを持って呟き
ふとそういえばさっきからかまちょ(構って攻撃)をしていた雲雀さんが
やけに静かだな、また気配殺してんのかと思いながら振り返ると
こいつもこいつで不機嫌そうな顔で立っていた。

え、うそやん。この数秒で何があったん?――そして私また何やらかした?と
ニコ○コ動画の弾幕(だんまく)のように、頭の中をコンマ数秒で駆け巡(めぐ)ったのは言うまでも無い。
ソウダヨ、イツデモ原因ジブンダヨ。ウン、ワカッテルヨ。



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彷徨いアリス