「別に……君がその辺を徘徊はいかいされる方が並盛の治安にも悪いし」

わっ…私って彼にとってどういう存在なんだろう?この言葉だけだとまるで変質者っぽいな。
脳内でぼんやりと私のニヤケ顔がでかでかとプリントされ
この女に注意!!と書かれた張り紙を思い浮かべて空しくなった。
――やめよう、変質者が似合いすぎて困る。

冷や汗をかきつつ、困ったような笑みを浮かべた。

「雲雀さんは寝れましたか?」

「うん?――僕の家なんだから当然」

「あっえっと、あっあ〜、そっそうですよね!?」

落ち着け〜私!!これじゃあますます変質者じゃない!?

ふぅっと息をついて、昨日助けてもらったことの礼を述べようとすると
日曜日なのに彼は制服をつけていることに疑問がわいた。
ツッコんでみると、どうやらこれから並盛の街に繰り出すらしい。
凄いな……JK(女子高生)が休日にもわざわざ制服つけて歩く感じなのかな?

一部の服に無頓着むとんちゃくな人からしたら制服っていう制度は
着る服を考える手間がはぶけて楽だと聞いたことがあるが雲雀さんもそういうタイプ?

私なんか窮屈きゅうくつだから、極力制服なんてつけたくないんだけどなぁと心の中で冷ややかになる。
多分彼は服にも人にも無頓着だろうし、なんなら好き好んでこの服着てそう。



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彷徨いアリス