面倒くさそうだと私の顔に出ていたのか、少年が少しムッとした顔で補足して
これから並盛中で補修があるらしく、補修にきた奴を咬み殺しにいくのもついでだと語った。

なんなの、そのついでは!?
しかも心なしか日曜日も中学にいける嬉(うれ)しさだろうか……この人ルンルン浮かれ気味だし。
どんだけ並盛クラスタなんだと若干(じゃっかん)呆れてしまった。

咬み殺しにいくの口実(こうじつ)で本当は行きたいだけじゃ。
そう思ったが口には出さなかった。そう、弱者は安易(あんい)に口を滑(すべ)らせたりはしない。

「君もくるかい?」

「えっ……私ですか…?」

でも並中の生徒じゃないし……ましてや並盛中の制服なんて持ってないけど。

「君の制服くらいすぐ用意させるよ」

「いや、サイズ!!見てサイズ!!」

用意させるという言葉に見え隠れする絶対的権力に怯えながら
間髪(かんぱつ)入れずに否定しまくる私に雲雀は下から上までしばらく見つめて
数秒間をおいて、先ほどよりやや言葉を濁(にご)しつつも何とか用意する、と苦しそうにフォローをいれてくれた。

「いや、優しいけど…なんでさっきより若干自信なさげなんですか!?
分かりますよ!?――理由は十中八九(じゅっちゅうはっく)分かっては居るけれども…!!」



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彷徨いアリス