くぅっと苦い顔でシワシワになったピカチュ○みたいな顔でしょげていると
意外と空気を読んだのか、絶妙な優しさを見せてくる少年。

「君は、自分に少しは自信を持てば?」

ここまでくると哀れを通り越してショートコント『自虐じぎゃく』だよと
ボケたのか真面目な顔でつげる雲雀さんに少し笑えた。

「ふっぐふっ…いやっだって私になってみれば分かりますよ。
こんなダメダメづくしの人生ですから…自信の一つも二つもなくしまくりですって」

容姿も良くないし、頭も悪いし、運動もダメで…と指折り数えながら説明した。
なんだか少しだけ悲しくなって顔をあげられずに居ると不意に視界が暗くなる。

えっ、と顔をあげると綺麗な雲雀の顔がどアップで思わず心臓がドキリとねた。

「君は……自分が思っているよりも悪くないよ」

「えっと……でも」

真っ赤な顔で慌てて否定しようとした私の唇に、白くて長い綺麗な指先がシーとフタをする。

「僕が間違ってるって言うのかい?」

やばい、心臓が……バクバクうるさい。
顔から火が出そうな程真っ赤な顔で口をパクパクさせていると
指先を離した雲雀がフッと妖艶ようえんに念を押すように怪しげな微笑を浮かべた。



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彷徨いアリス