図書委員、ということは…? 

「すんません」

「ん…?えっ、本借りに来た…?」

「いや。今日俺の当番でしょ?」

「あれっ、覚えてたの!」

「まぁ。当番ってなにするんですか」

「当番は、えっと…本借りに来る子の対応したり、返却された本を元の場所になおしにいったり…あとは掃除くらいかな。」

「あんまやる事ないんすね」

「うん、基本ここに座ってる感じかな。とりあえず座る?」

「あー、はい。」


珍しく図書室に訪れたのは名前と同じ図書委員の2年生、財前君。

隣に座る財前君の左耳を見て相変わらずのピアスの量だなんて思ったが、退屈していた名前は財前君の到来を嬉しく思った。
今日は特別、図書室への来客が少ない。


「財前君偉いね、ちゃんと当番に来て。これからも継続する感じ?」

「いや、ほとぼりが冷めるまでの間だけっすわ。サボってんのバレたんで」

「ええ…」


これは名前が告げ口した。とかではなく、名前が1人きりで図書室を切り盛りしているところをたまたま先生が見かけたため。

名前の知らぬ間に無事叱られたようだが、あまり反省はしていないようだ。


「そもそも俺が当番やのに、あんたなんでここおるんすか。てか誰?」

「……財前君とペアの当番の人です…」

「これペアでする仕事なんや、やる事あんまないのに。」

「やる事は多少なりともあるよ…探してる本があるか検索したらなあかんし…」

「でも人来やんかったら暇ちゃいます。ラクやん」

「あのね!今まで当番サボってた人が言わんといてくれます!」

「ペアとか知らんかったんで、一人でやらせて悪かった思てます。すんません。」

「あっはい…」


サボっていたことを指摘すると、すぐさま謝ってきた財前君。
あっさり謝られたおかげで名前の反応が生ハムのように薄くなってしまったが、財前君自身、ペアである名前には悪いと思っているらしい。

名前はこれ以上は咎めず、パソコンにて行う本の貸し出しの仕方、返却の方法などを一から教えていった。

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わらびもち

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