率先して報告したい人 

「改めまして、俺たち付き合うことになりました!」

「あっ、今?はい!付き合ってます〜」


2階のテーブル席で慈郎と向かい合わせになって着席していると、ポテトやらフルーリーを乗せたトレー両手に名前が戻ってきたところで告白を受けた。

こいつら息合ってなさすぎんだろ…どうせなら名前が座った時に言ってやれ慈郎。
慈郎の隣に座った名前は、大して気にしてない様子で揚げたてポテトを1つ摘みだした。お前はお前でマイペースだな。


「はぁ……ま、意外と波長はあってんのかもな。正式に付き合うことになってくれて俺も一安心だぜ。」

「宍戸っち〜!そう言ってくれると思ってた!あんがとね!」

「こうなれたのは、亮の激ダサって喝があったからかもね。ありがとう!」

「おう…いや、決断を下したのはお前ら自身で、俺は何もしてない。そんな一斉に礼言うんじゃねぇって。」

「でもキッカケをくれたのは亮だよ。あと岳人のガールフレンド自慢だな…ともかく亮には報告しておきたかったんだ!」

「なんてたって俺たちの親友だC〜」


なっ、なっ、何だこいつら。は?俺を泣かしにきてんのか?結婚するわけでもねぇのに、大袈裟だな!

ツンとした鼻の痛みを誤魔化すため、俺は手元にあった今期限定チーズソースにナゲットをどっぷり浸けた。


「……うぼっ!うっ、辛!これ辛ぇ!!」

「そりゃ辛いよ〜うま辛チーズソースだもん。」

「ああ、チーズソースってとこしか目に入らなかったんじゃない?」

「あははっ!チーズに目ぇないもんね〜!」


はぁ〜…!?言いたい放題言いやがって…!まっ、まぁ辛いの食ったおかげで自然と涙と鼻水出てきたから!誤魔化しのほうは成功だな!

ヒリヒリする口内をジュースで冷やしながら、向かいのお騒がせお気楽カップルを眺めた。
慈郎の場合は、彼女が…名前が居た方がテニスの練習も捗るみたいだな。逆に。


「そういえばチーちゃん元気にしてる?帰りに亮ん家寄っていきたいな!」

「あ〜俺もチー見ていきたいかも!マック出たらチーに会いに行こ!」

「あのな…アイツはチーちゃんでもチーでもねぇ、チーズだ!ズ!てかチーで区切るのはおかしいだろ!麻雀か!」

「うわ〜今のツッコミは激ダサかもしんな〜い。」

「お前のつけたチーのほうが激ダサだろどう考えても!!」


その後はみんなで宍戸家の可愛いわんころ、宍戸チーズ氏と憩いのひと時を過ごしましたとさ。

率先して報告したい人
end.

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わらびもち

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