朝練行ってきまノ介 

「朝ごはん作ってくれてありがとう。卵焼き、めっちゃ卵の味した!」

「当たり前のこと言われた気するけど、不味くはなかったって事やんな?」

「美味しかった!いいお嫁さんになると思う!」

「ほんま?じゃあ名前ちゃんが俺のこともらってくれる?」

「肉じゃがとロールキャベツ作れるんやったら!」

「よっしゃオカンに猛特訓してもらお。っと…そろそろ行くわな。俺が帰るまで家帰ったりしたあかんで?」

「うん、お姉ちゃんとKPOP見とく!」

「2人ともほんまそれ好きやなぁ。」

「だってもう、歌もダンスも最高にかっこいいねん!しかもドラマにも出るくらい実力派!」

「ああ、そういえば姉貴が推してるグループの1人がドラマ出てる〜言うて熱心に観とったな…まさかアイドルやったとはな〜普通に俳優さんかと思ったわ。」

「ノスケ君、韓流ドラマとか映画は好きやけどアイドルに関しては無知やもんね!」

「手厳しいな…いや、歌はええと思うで?姉貴が流してるんたまに聴くけど」

「MVも観たらいいのに〜ノスケ君みたいにかっこいい人ばっかりやよ!」

「ふーん?でも俺の方がかっこええやろ?」

「……うん!」

「ちょっと考えたやんな今!」

「いや…ごめん、やっぱりアイドルのほうが美容にも気遣ってて爆イケやから…」

「あっさり素直に!せやな、あっちはアイドルやもんな……あー俺もう行くわ、ええ加減出やな遅刻するしなー!」

「そんな怒涛のようにわかりやすく拗ねやんでも…」

「あんな!…もうええわ、ほんまに遅刻しそうやから」


バッグを背負いながら、若干怒り気味で玄関先に向かったノスケ君。

しゃがんで靴紐を結んでいると、後ろからついてきていた名前がノスケ君の顔を覗き込んだ。


「ノスケ君かっこいいけどちょっと残念なとこあるもん。口癖がエクスタシーやし」

「…わざわざ追い討ちかけてくれてどうもやわ」

「でもそういうとこも、あの……好きやから、誰よりも」

「……」

「ごめん意地悪して…」

「そう思うんやったら、態度で示してくれる?」

「えっ」


ノスケ君は首をひねって背後の名前を振り返った。
名前を見上げるノスケ君の表情にはまだまだ怒りが残っている。

態度で示してと言われて少し考えた名前は、屈んでノスケ君のほっぺにキスをした。


「あの、行ってらっしゃいのキス…」

「ふーん、ほっぺにする程の気持ちなんや」

「そんな事……そんな、ほっぺくらいしか」

「名前ちゃんからして。口に」

「でっ……!」


実はほっぺにキスの時点で完全に許していたノスケ君だが、名前の恥ずかしがる姿を見てS心に火がついたよう。

最終的に、名前は真っ赤っかになりながらノスケ君にキッス。


「行ってきまーす!」

「い、行ってらっしゃい…」


先程と打って変わって爽やかな笑顔で家を出たノスケ君を、疲れ果てた顔で見送った名前。

結果、行ってらっしゃいのチューの後、ノスケ君から濃厚な行ってきますのチューをお返しされたのであった。
end.

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わらびもち

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