キミのためだからね 

ピコンッ

明日の試験勉強をしていたら携帯が鳴った。
宍戸さんからの返事かな?って画面を覗いてみたら、送り主の名前は名前ちゃん。


「名前ちゃん?なんだろ…」


画面を開くと、
【明日でテスト終わりだよね!若と3人で帰ろ!】
ってラインが来ていた。


「そういえば、ずっと一緒に帰ってなかったなぁ」


小学生の頃は、よく3人一緒に帰ってたっけ。
中学に入ってからはクラスも別々になっちゃったから、一緒に帰る機会も減っちゃって。

2年に上がってからは、日吉と名前ちゃんが同じクラスになったんだよね。
だから、2人はたまに一緒に帰ってるみたい。
部活があるから日吉とは一緒に帰る時あるけど、名前ちゃんと帰るのは久方ぶりだ。


「明日はテストが終わってから、特に用事はないし…部活もおやすみだ。」


【いいよ。3人で帰るの久しぶり。】
って送ったら、すぐに既読がついて返事が来た。

【やった!】
【若にも言ってあるから!】
【帰ろうね!絶対ね!】
って連投された後に、キラキラ顔のペンギンのスタンプが送られてきた。


「ふふっ……よっぽど楽しみなんだなぁ」


【一緒に帰るのはいいけど、ちゃんと勉強しなよ?】
って送ったら、怒った顔のペンギンのスタンプだけが送られてきた。
この反応…勉強してないなぁ名前ちゃん。

びっくり顔のねこのスタンプを送り返すと、
【若にも言われた。】
【赤点は回避するし!】
って送られてきた。赤点回避、じゃなくていい点数取れば日吉も褒めてくれると思うんだけどな。
あの2人、お互いに好き同士だから。
実際にそう聞いた訳じゃなくて、俺の勘、なんだけど。

だからって3人で帰るの、気がひけるとか思ってない。
2人とも大事な俺の友達だから、一緒に居て楽しいから、一緒に帰りたいんだ。
それは名前ちゃんも同じだから、明日は一緒に帰ろうって誘ってくれたんだと思う。


「ちょっと、複雑だけどなぁ…」





わざとあんな態度をとって、日吉の気を引いた。
まさかこんなに上手くいくとは思ってなかったから、口角が緩んじゃったよ。

デートって言われた時は、正直、ちょっと揺らいだ。
でも名前ちゃんの性格上、わざとじゃないのはわかってたし、

やっぱり、3人が良かったから。


キミのためだからね
end.

-5-

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わらびもち

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