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ここで働きたいんですと告げた私に、キョトンとした表情を浮かべた店員さんはすぐにまたニコッと笑ってなかなか見つからなかったのだと嬉しそうに声をあげた。
『あ…そうなんですか』
「では後日面接させていただきますので、ご都合の良い日を教えてください」
『えっと…週明け月曜には伺えると思います』
「では月曜17時にまたお店に来れますか?この店の番号なので、何かあれば電話して下さい。」
『はい。よろしくお願いします』
「そこの大学の学生さん?」
『はい』
「通いやすくていいね」
ではまた月曜にと店を後にする。他にはどんな人が働いているんだろう。高校の時はアルバイト禁止だったから、アルバイトをするのは人生で初めてだ。面接ってどんな感じかな、緊張するな。スーツで行くのかな、きれい目の格好であればいいのかな。いろいろ考えることがあるけれど、素敵なお店を見つけた喜びで帰路につく足取りも軽い。明日は髪のケアを念入りにしてスペシャルお風呂タイムにしよう。
◇
月曜、大学の授業が終わった後再び店を訪れた。もちろん、アルバイトの面接をしてもらうためだ。重量感のある木のドアを開けるとカランカランと響くきれいな音色に安心感と緊張感を覚えながらコツと一歩を踏み出した。
すぐに先日の店員さんが出てきてくれて奥へと案内される。今日は別の店員さんもいるようで、面接している間よろしくねと声をかけていた。私もペコリとかるく頭を下げて奥の部屋へと続く。
「タコ焼きコちゃんね」
『はい』
履歴書を見てアタシを見て、にっこりと優しく笑った店員さんと自己紹介を交わす。
「僕は小山慶一郎です。よろしくおねがいします」
『よろしくお願いします』
「店長は別にいるんですが、いない時は店長代理を務めています。さて、では本題に入ろうか」
2、3つ質問に答えてから面接は終始にこやかにおわった。採用してくれるとのことでホッと肩の力を抜く。ユニフォームは白いシャツに黒のパンツ、そして黒のエプロンというシンプルでおしゃれなものだ。エプロンは支給されるがその他は自由にしていいということだったので帰りにファストファッションのお店に寄って帰ろうと頭の隅にメモをする。
「この店は、昼はカフェ、夜はレストランになるから覚えておいてね」
『そうなんですね、わかりました。』
「いまちょうどお客さんいないし、他の従業員紹介するね」
『はい』
小山さんは優しいおにいちゃんという感じだけど、若く見えるのに店長代理ってすごいなあと思いながら、スラリとしたその背中についていく。奥に案内された先は厨房で、そこで作業していたのはCGですか、と聞きそうになるほど顔がととのっている男性。
メンズエステのCMとかしたらどうですか!
「山P、今いいかな?こちら新しくアルバイトに入ってくれるタコさん」
『タコ焼きコと申します。よろしくお願いします』
「こちらはうちのケーキを作ってる山下くん」
「山下です。よろしく」
「うちはお菓子の担当と食事担当が別でいるんだ」
『な、るほど…』
「山Pのケーキは美味いよ―」
『あ、この間いただいたケーキすごく美味しかったです』
「…どうも」
山下さんはクールで特に表情も変わらない感じだったけれどあのキラキラしたきれいで美味しいケーキを作っている職人さんかと思うと尊敬してしまう。これからは作ってるところを少し見れたりするのだろうか。
「じゃあ焼きコちゃん次こっち来てね〜」
山下さんにぺこりと頭を下げてキッチンを後にする。
ゆるい雰囲気で来た道を戻っていく小山さんに少し癒されながら後に続くとホールへと戻ってきた。そこにいたのは先ほど面接の前にチラリと目があった店員さんだ。
「こちら、ホール担当の大倉忠義くん」
「どーもー」
こちらもイケメン。でも口はモゴモゴと動いていて、手にはドーナツが握られている。
おやつタイムかな?
『あ、タコ焼きコです。これからよろしくおねが、ます』
「ふふ、仲良くしてなー」
噛んだ自分が恥ずかしくて顔が熱くなる私にイチゴのドーナツを片手に持った大倉さんはゆっくりと微笑んだ。きれいな顔の人が微笑むと色気がすごい。
「次は厨房ね―」
色気も食い気もムンムンの大倉さんの横を通ってまた店の奥へと進む小山さんの後に続く。
ふむ。大倉さんは関西弁か。
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『あ…そうなんですか』
「では後日面接させていただきますので、ご都合の良い日を教えてください」
『えっと…週明け月曜には伺えると思います』
「では月曜17時にまたお店に来れますか?この店の番号なので、何かあれば電話して下さい。」
『はい。よろしくお願いします』
「そこの大学の学生さん?」
『はい』
「通いやすくていいね」
ではまた月曜にと店を後にする。他にはどんな人が働いているんだろう。高校の時はアルバイト禁止だったから、アルバイトをするのは人生で初めてだ。面接ってどんな感じかな、緊張するな。スーツで行くのかな、きれい目の格好であればいいのかな。いろいろ考えることがあるけれど、素敵なお店を見つけた喜びで帰路につく足取りも軽い。明日は髪のケアを念入りにしてスペシャルお風呂タイムにしよう。
◇
月曜、大学の授業が終わった後再び店を訪れた。もちろん、アルバイトの面接をしてもらうためだ。重量感のある木のドアを開けるとカランカランと響くきれいな音色に安心感と緊張感を覚えながらコツと一歩を踏み出した。
すぐに先日の店員さんが出てきてくれて奥へと案内される。今日は別の店員さんもいるようで、面接している間よろしくねと声をかけていた。私もペコリとかるく頭を下げて奥の部屋へと続く。
「タコ焼きコちゃんね」
『はい』
履歴書を見てアタシを見て、にっこりと優しく笑った店員さんと自己紹介を交わす。
「僕は小山慶一郎です。よろしくおねがいします」
『よろしくお願いします』
「店長は別にいるんですが、いない時は店長代理を務めています。さて、では本題に入ろうか」
2、3つ質問に答えてから面接は終始にこやかにおわった。採用してくれるとのことでホッと肩の力を抜く。ユニフォームは白いシャツに黒のパンツ、そして黒のエプロンというシンプルでおしゃれなものだ。エプロンは支給されるがその他は自由にしていいということだったので帰りにファストファッションのお店に寄って帰ろうと頭の隅にメモをする。
「この店は、昼はカフェ、夜はレストランになるから覚えておいてね」
『そうなんですね、わかりました。』
「いまちょうどお客さんいないし、他の従業員紹介するね」
『はい』
小山さんは優しいおにいちゃんという感じだけど、若く見えるのに店長代理ってすごいなあと思いながら、スラリとしたその背中についていく。奥に案内された先は厨房で、そこで作業していたのはCGですか、と聞きそうになるほど顔がととのっている男性。
メンズエステのCMとかしたらどうですか!
「山P、今いいかな?こちら新しくアルバイトに入ってくれるタコさん」
『タコ焼きコと申します。よろしくお願いします』
「こちらはうちのケーキを作ってる山下くん」
「山下です。よろしく」
「うちはお菓子の担当と食事担当が別でいるんだ」
『な、るほど…』
「山Pのケーキは美味いよ―」
『あ、この間いただいたケーキすごく美味しかったです』
「…どうも」
山下さんはクールで特に表情も変わらない感じだったけれどあのキラキラしたきれいで美味しいケーキを作っている職人さんかと思うと尊敬してしまう。これからは作ってるところを少し見れたりするのだろうか。
「じゃあ焼きコちゃん次こっち来てね〜」
山下さんにぺこりと頭を下げてキッチンを後にする。
ゆるい雰囲気で来た道を戻っていく小山さんに少し癒されながら後に続くとホールへと戻ってきた。そこにいたのは先ほど面接の前にチラリと目があった店員さんだ。
「こちら、ホール担当の大倉忠義くん」
「どーもー」
こちらもイケメン。でも口はモゴモゴと動いていて、手にはドーナツが握られている。
おやつタイムかな?
『あ、タコ焼きコです。これからよろしくおねが、ます』
「ふふ、仲良くしてなー」
噛んだ自分が恥ずかしくて顔が熱くなる私にイチゴのドーナツを片手に持った大倉さんはゆっくりと微笑んだ。きれいな顔の人が微笑むと色気がすごい。
「次は厨房ね―」
色気も食い気もムンムンの大倉さんの横を通ってまた店の奥へと進む小山さんの後に続く。
ふむ。大倉さんは関西弁か。
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