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「こちらキッチン担当の錦戸くん」


山下さんがいた方とは逆のキッチンではコック姿の男性は腕まくりをして仁王立ちをしていた。凛々しい眉毛が特徴的なこちらもイケメンさんである。この店の顔面偏差値どうなってるんだろうか。


「錦戸亮です、よろしく」

『よ、よろしくおねが…あ、タコ、焼きコで、す!』

「大丈夫大丈夫。亮ちゃん顔怖いけど優しい人だから焦らないで」


思わず手の先まで力をいれてピンと立っていると、隣で肩を揺らして小山さんが笑った。笑わないでほしい…。
口には出さなかったものの全面に焦りが出てたようで隣でケラケラと笑う小山さんと青ざめながら温度差を感じていると前からも、笑い事がフッと漏れたのが聞こえたので目線をあげた。

「ビビりすぎやろ」


怖いけど、笑顔は可愛い。あくまで強面なだけで本当に怖い人ではないようである。

「焼きコちゃんには大倉くんとホールやってもらうからね」

『はい』

「じゃぁこれからよろしく!」

『お願いします!』





そのあと色々説明をうけてさっそく仕事がはじまりました…が、


「お客さんおらん時はゆっくりしててええで」


と大倉さんがシュークリームを食べながらそう言った 。何でも15時ごろと金曜日が混むんだとか。

あの〜、仕事しましょうよ。

やる気が無い大倉さん


「そーゆうお前は全然働かないだろ」

「…んふ」

「んふ、ちゃうし」


山下さんと錦戸さんが厨房から顔を覗かせながら呆れたようにわらっている。



『店長さんはいつ来られるんでしょう…』

「あー、いつか分かんないから来た時に会わせてあげるね」

『はい』

「まぁ、大倉でも雇われてんから心配せんでも大丈夫やで」

「もー亮ちゃん失礼やわ―」


山下さんはそんな2人をただ笑って見ていた。



これから バイト…頑張ります!






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