どうも若のお兄さんです。
日吉夢
俺が10才の時に生まれた可愛い弟。
それまで1人っ子だった俺は兄弟が欲しくて仕方がなかったんだ。
名前は若。
初めて会った時に握ってきた小さな手の触感は今でも忘れない。
若が可愛くて仕方ない俺は当然のごとく毎日若で遊んだ。
道場の練習なんてそっちのけで若で遊んだ。
若が3歳になったときだったかな?ある日、学校から返ってきたら家に若がいなかった。
それで母さんに「若は?」と聞けば「道場よ」という返事が返って来た
多分、毎日若で遊んでいた俺に、どうにかして父さんは道場へ来させたかったんだと思う。
それで渋々向かった道場では、俺の可愛い若が胴着を着て練習に励んでいた。
その若の可愛さに俺のハートは見事打ちのめされた。
若ー!と叫びながら若に突進すれば、見事かわされてしまい俺は顔面から地面に突っ込んだ。
うん、流石若。もう技の一つをマスターしてしまったらしい。
痛む顔上げれば父さんが若の相手をしてやって欲しいって言ってきた。
俺は当然のごとく喜んで若の相手をした。
そして倒しても、倒しても、目に溜まった涙を拭って俺に向かってくる若が可愛くてたまらず、ちょっとSっ気が出てきた俺はつい手加減を忘れて若を完膚なきまでに倒してしまった。
若はむくりと起きあがると、どこで覚えたのか「げこくじょーだ!」と言って家を飛び出してしまった。
家出かと思って心配していれば、ケロッとした顔で夕方には帰ってきた。
でも俺の顔を見た途端に何かを思い出したのかどんどん渋い顔になった若は「げこくじょーだ」と言って真っ直ぐ道場に向かって行ってしまった。
せっかく若のためにナメコ汁を作ったのに、冷めてしまうじゃないか。