03/19

(これの続き)



私の目の前には、見たことがない部屋があった。


「#name1#、まだ寝てるの?」


突然扉が開くと、知らない人が知らない名前で私を呼んだ。


『起きて、ます』
「やだ。まだ寝ぼけてるの?早く準備しないと遅刻するわよ」
「はい…」


どうやらこの人は私のお母さんらしい。そして私は#name1#という名前らしい。
なんだかわからないことだらけ。


「…遅刻は嫌だなぁ」


こちらでも私は学生らしい…とりあえず学校にいく準備しよう。

起きてまず目に入ったのが制服。
巻きスカートの制服は清楚な雰囲気漂うものでとても好感が持てるけど…お嬢さん学校じゃないことを祈りたい。
机の横には鞄。机の上は参考書なんかが並んでる。

そういえば、今の私は何歳なんだろう?
もし高校生なんかになってたら勉強についていける気がしない…
小学生もつらいけど、一年か二年だったらわからなかったところもう一回できるからいいんだけどなぁ。

鞄の中には勿論教科書とノート。他には予定が細かく書かれた手帳や筆箱の他にも、部活の道具なのか鉛筆と練り消しが入った筆箱とクロッキーブックが入っていた。
内ポケットには生徒手帳らしき小さな冊子がある。

これを見れば当然私がこれから通う学校、クラス、それと、私のフルネームもわかる。
私は少し緊張しながら生徒手帳を手にした。


『…嘘でしょ…?』


信じられない。嘘よ。それか夢。ああ、女子はこんな制服だったのね。
でも、ダメよ。期待なんてしたらダメ。なのに見覚えがあるの。学校名に見覚えがあるの。違うかもしれない。きっと違う。
だけど期待してしまうの。

私をここに連れてきてくれたあの人はいったい何者なのか。そんなことどうでもよくなるくらい今は感謝したい。

彼と同じ世界で生きることができるなんて…


「#name1#ー、ご飯食べられなくなっちゃうわよー?」
『あ、はぁい』


まだ信じられないのに期待ばっかり膨らんでしまうのを、私には止められそうにない。


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