『失礼しまーす』
科学班なら常に誰かがいるし、報告書の書き方も誰かしら知ってるだろうと思って来たんだけど、思ったより人が少ない。
あれ?コムイさんもいない。さっきの今で何処に行ったのやら。さては私が片付けるように言うと予測して逃げたな?
ふっふっふ、果たしていつまで逃げきれるかな?ここに戻ってこないわけにも行かないだろう。ならばここにいれば貴様は自ずとここに現れると言う寸法だ!
「あ、アリスじゃん」
『ジョニー』
ジョニーには、敬語使ったらドン引かれたからその日でやめた。前もそれなりに仲よかったらしいからそれならって思ったし…なにより、敬語面倒だし。
「なに、どうしたの?」
『報告書ってどうすればいいのかなぁって思って』
「あれ?書いたことなかったっけ?」
『うん』
え?何回も任務に出てたら書いた事くらいあるだろうって?いやー、これが不思議なことに1回も書いた事ないんだなー。
「あー…班長達がなんか言ってたかも…」
ざっくり説明するとね、書き方忘れたって言ったら、探索部隊の人が気を使って書いてくれてたんだ。いまいちうまく字も書けないからか、やるって言ってもやらせてくれなくて、仕方なく書いてくれるのを横でずっと見てたんです。
だからなんとなく書く内容とかはわかってるんだけどね、正しくはどうするのかってところがわかんない。間違えたら迷惑かけることにもなるから、これからの為にもちゃんと覚えたいんだよね。
今回で言うなら、間違えて神田に迷惑かけるわけにいかないじゃん?
『みんなが忙しいの知ってるからあんまり迷惑かけたくないんだけどね、いい加減書けるようにならないと探索部隊の人にも迷惑だと思って』
ちなみに1番最初の時は、ムカつきすぎて帰ってきてすぐにコムイさんに一から十まで全部話したんだけど、どうやらそれを元に報告書を書いてくれたらしい。
「そうだよね」
どうにかして書けるようになりたいとは思うんだけど、誰かに教わるにも迷惑かなと思って聞くに聞けない。
「そうだ!これの真似すればいいよ」
閃いたと言わんばかりに出されたのは誰かの作った報告書。サインは…さゃ、しゃ…シャテ、シャテ…ル?…?なんとかさん。
誰かわかんないけど、これ見てもいいの?怒られない?
「直接教えてあげられたら1番いいんだけど、今時間ないし、その人のいつも丁寧だからお手本にして大丈夫だと思う」
『見ていいの?』
「うん。書いたら室長の机に置いといて」
『わかった。ありがとう』
「頑張って」
よし。ジョニーにも言われちゃったし、頑張りますか。何事もお勉強ですよ。
…今、聞き間違いじゃなければ、書いたら室長の机にって言った?あの書類の山にこれを投げ込むの?薪の枝じゃないんだからそんなことしたくないんだけど…いいや。書き終わってから考えよう。
よく考えたら紙とペンもないや。紙は指定用紙じゃなさそうだし、この辺から拝借しよう。ついでにペンも。
よし!まずはー…場所。確か、ドイツ北部ダンケルン村っと。内容は…探索部隊救出後、アクマ退治に変更。うーん、なんか内容薄っぺらくない?こんなんで大丈夫なの?
犠牲者は2名。生還者は探索部隊のゴズ1人。レベル2のアクマが出現するも、イノセンスは無し。尚、アクマは殲滅済み…と。
めっちゃ字汚いけど、これちゃんと読めるかな?報告書よりも書き取りの練習の方が先かな?
ジョニーがずっと忙しそうだけど、他の人はどこにいるんだろう。
『あ、そうだ。ジョニー!』
「なんかあった?」
迷惑を承知でジョニーに聞こう。
なぜなら1番怒らなさそうだから。
『アクマの血ってヤバい?』
「うん。死ぬよ」
マジか。
「うん。本当」
『あれ?私今言った?』
「顔に書いてあるよ」
そんなに顔に出てた?もしかして夜にシチュー食べたいとか思ったのもバレたかな?それはバレないでほしい。
「それだけ?」
『あ、うん。忙しいのにごめんね』
「いいよ。またなんかあったら呼んで」
『ありがとう』
「じゃ」
うん。ジョニーいいやつ。そしてかわいい。プラス頭いいんだから羨ましいよ。
頭は良くなくてもいいけど、私未だに文字に慣れてないからなぁ…言葉が通じるなら一層のこと字も書けるようにしてくれたらよかったのに…ケチめ!
『うーん』
難しい。何よりも文字が難しい。これからはイノセンスだけじゃなくて、文字も練習しなきゃいい加減ダメだ。
これこそラビに教わればいいんじゃない?ラビの事はよく知らないけど、なんかいろんな国の言葉知ってるんだよね?
「なにやってんだ」
『あ、神田。あんたもなにやってんの?さっさと医務室行きなよ』
なんか全然平気そう。結構な怪我だったよね?本当に治てるなら、どんな体の作りしてるのか気になるんだけど。
「いつまでもうるせぇな…それ、報告書か?」
『うん。神田怪我してるし、書いておこうと思って』
「…報告書か?」
『なんで2回聞いたんだよ』
「汚ぇ字」
『うるさい!』
それくらい私にもわかってるよ!慣れてないんだよ!
「貸せ」
『え、ちょっと』
「ここ違ぇんだよ」
『え、どこどこ?』
「ここだ。あと日付がねぇ」
『あ。本当だ』
おお。さすが神田、仕事が早いな。見る間に報告書が書き上がっていく…
って!
『結局神田がやってんじゃん!これじゃ意味ないし!』
今までと変わんない!私書いてない!
「意味あんだろ」
『なんで』
「誰かに言われて書いたのか?」
『違うよ?』
「なら意味あんだろ」
『…うん?』
良くわかんないけど…なんだこれ、褒められたのか?神田に?いやないっしょ。だってあの神田だよ?
あの神田だよ?!
『神田やっぱりどっか悪く…もしかして…あの時感染してたの?』
「どういう意味だ」
いや、生きてるからそんなことないのはわかってるんだけど、でもだってなんかだって変!
「終わった」
『終わった!?』
私がパニクってる間に…なんて早業…
くそ、字綺麗だな。
「…なんだよ」
『私がやりたかったのに…』
「遅ぇんだよグズ」
『なんも言えねぇ!』
そして納得もいかない!
『あ、医務室行こうよ』
「…めんどくせぇ」
『行く気ないでしょ!医務室行くまでついてくからね!?』
ドクターに神田の事連れて行くって言っちゃったし!
『ちょっと聞いてんの?!』
神田は報告書を適当に机に置くと、さっさと科学班を出て行った。多分医務室なんて行かない。神田はそんな素直な奴じゃないってことはもうわかってる。
私もお手本の報告書を神田の書いた報告書の上に乗せて、どっか行かないようにペンを乗っけてから後を追った。
『治ってるならそれでいいから!行って怪我治ったよって言ってあげて!』
「うるせえよチビ!」
『事実を言うな!反論できん!』
好きでチビなわけじゃない!
あと!周りがみんなでかすぎるだけだから!私は普通だから!
「…神田が教えてた…」
「あの神田が…」
「おまえらまだ見てたのかよ」
「だって気になるじゃないっすか!」
「あの神田ですよ?!」
「ならやっぱりアリスは違うんじゃね?」
「でもムリっす!」
「班長はいいんスか?」
「…お互いがいいならいいんじゃねえの?」
「今の間はなんスか」
「班長も本当は嫌なんじゃないっスか?!」
「あーもう、おまえらいい加減仕事に戻れ!」
(出歯亀な科学班の皆さん。アリスはかわいい妹なのです)
科学班なら常に誰かがいるし、報告書の書き方も誰かしら知ってるだろうと思って来たんだけど、思ったより人が少ない。
あれ?コムイさんもいない。さっきの今で何処に行ったのやら。さては私が片付けるように言うと予測して逃げたな?
ふっふっふ、果たしていつまで逃げきれるかな?ここに戻ってこないわけにも行かないだろう。ならばここにいれば貴様は自ずとここに現れると言う寸法だ!
「あ、アリスじゃん」
『ジョニー』
ジョニーには、敬語使ったらドン引かれたからその日でやめた。前もそれなりに仲よかったらしいからそれならって思ったし…なにより、敬語面倒だし。
「なに、どうしたの?」
『報告書ってどうすればいいのかなぁって思って』
「あれ?書いたことなかったっけ?」
『うん』
え?何回も任務に出てたら書いた事くらいあるだろうって?いやー、これが不思議なことに1回も書いた事ないんだなー。
「あー…班長達がなんか言ってたかも…」
ざっくり説明するとね、書き方忘れたって言ったら、探索部隊の人が気を使って書いてくれてたんだ。いまいちうまく字も書けないからか、やるって言ってもやらせてくれなくて、仕方なく書いてくれるのを横でずっと見てたんです。
だからなんとなく書く内容とかはわかってるんだけどね、正しくはどうするのかってところがわかんない。間違えたら迷惑かけることにもなるから、これからの為にもちゃんと覚えたいんだよね。
今回で言うなら、間違えて神田に迷惑かけるわけにいかないじゃん?
『みんなが忙しいの知ってるからあんまり迷惑かけたくないんだけどね、いい加減書けるようにならないと探索部隊の人にも迷惑だと思って』
ちなみに1番最初の時は、ムカつきすぎて帰ってきてすぐにコムイさんに一から十まで全部話したんだけど、どうやらそれを元に報告書を書いてくれたらしい。
「そうだよね」
どうにかして書けるようになりたいとは思うんだけど、誰かに教わるにも迷惑かなと思って聞くに聞けない。
「そうだ!これの真似すればいいよ」
閃いたと言わんばかりに出されたのは誰かの作った報告書。サインは…さゃ、しゃ…シャテ、シャテ…ル?…?なんとかさん。
誰かわかんないけど、これ見てもいいの?怒られない?
「直接教えてあげられたら1番いいんだけど、今時間ないし、その人のいつも丁寧だからお手本にして大丈夫だと思う」
『見ていいの?』
「うん。書いたら室長の机に置いといて」
『わかった。ありがとう』
「頑張って」
よし。ジョニーにも言われちゃったし、頑張りますか。何事もお勉強ですよ。
…今、聞き間違いじゃなければ、書いたら室長の机にって言った?あの書類の山にこれを投げ込むの?薪の枝じゃないんだからそんなことしたくないんだけど…いいや。書き終わってから考えよう。
よく考えたら紙とペンもないや。紙は指定用紙じゃなさそうだし、この辺から拝借しよう。ついでにペンも。
よし!まずはー…場所。確か、ドイツ北部ダンケルン村っと。内容は…探索部隊救出後、アクマ退治に変更。うーん、なんか内容薄っぺらくない?こんなんで大丈夫なの?
犠牲者は2名。生還者は探索部隊のゴズ1人。レベル2のアクマが出現するも、イノセンスは無し。尚、アクマは殲滅済み…と。
めっちゃ字汚いけど、これちゃんと読めるかな?報告書よりも書き取りの練習の方が先かな?
ジョニーがずっと忙しそうだけど、他の人はどこにいるんだろう。
『あ、そうだ。ジョニー!』
「なんかあった?」
迷惑を承知でジョニーに聞こう。
なぜなら1番怒らなさそうだから。
『アクマの血ってヤバい?』
「うん。死ぬよ」
マジか。
「うん。本当」
『あれ?私今言った?』
「顔に書いてあるよ」
そんなに顔に出てた?もしかして夜にシチュー食べたいとか思ったのもバレたかな?それはバレないでほしい。
「それだけ?」
『あ、うん。忙しいのにごめんね』
「いいよ。またなんかあったら呼んで」
『ありがとう』
「じゃ」
うん。ジョニーいいやつ。そしてかわいい。プラス頭いいんだから羨ましいよ。
頭は良くなくてもいいけど、私未だに文字に慣れてないからなぁ…言葉が通じるなら一層のこと字も書けるようにしてくれたらよかったのに…ケチめ!
『うーん』
難しい。何よりも文字が難しい。これからはイノセンスだけじゃなくて、文字も練習しなきゃいい加減ダメだ。
これこそラビに教わればいいんじゃない?ラビの事はよく知らないけど、なんかいろんな国の言葉知ってるんだよね?
「なにやってんだ」
『あ、神田。あんたもなにやってんの?さっさと医務室行きなよ』
なんか全然平気そう。結構な怪我だったよね?本当に治てるなら、どんな体の作りしてるのか気になるんだけど。
「いつまでもうるせぇな…それ、報告書か?」
『うん。神田怪我してるし、書いておこうと思って』
「…報告書か?」
『なんで2回聞いたんだよ』
「汚ぇ字」
『うるさい!』
それくらい私にもわかってるよ!慣れてないんだよ!
「貸せ」
『え、ちょっと』
「ここ違ぇんだよ」
『え、どこどこ?』
「ここだ。あと日付がねぇ」
『あ。本当だ』
おお。さすが神田、仕事が早いな。見る間に報告書が書き上がっていく…
って!
『結局神田がやってんじゃん!これじゃ意味ないし!』
今までと変わんない!私書いてない!
「意味あんだろ」
『なんで』
「誰かに言われて書いたのか?」
『違うよ?』
「なら意味あんだろ」
『…うん?』
良くわかんないけど…なんだこれ、褒められたのか?神田に?いやないっしょ。だってあの神田だよ?
あの神田だよ?!
『神田やっぱりどっか悪く…もしかして…あの時感染してたの?』
「どういう意味だ」
いや、生きてるからそんなことないのはわかってるんだけど、でもだってなんかだって変!
「終わった」
『終わった!?』
私がパニクってる間に…なんて早業…
くそ、字綺麗だな。
「…なんだよ」
『私がやりたかったのに…』
「遅ぇんだよグズ」
『なんも言えねぇ!』
そして納得もいかない!
『あ、医務室行こうよ』
「…めんどくせぇ」
『行く気ないでしょ!医務室行くまでついてくからね!?』
ドクターに神田の事連れて行くって言っちゃったし!
『ちょっと聞いてんの?!』
神田は報告書を適当に机に置くと、さっさと科学班を出て行った。多分医務室なんて行かない。神田はそんな素直な奴じゃないってことはもうわかってる。
私もお手本の報告書を神田の書いた報告書の上に乗せて、どっか行かないようにペンを乗っけてから後を追った。
『治ってるならそれでいいから!行って怪我治ったよって言ってあげて!』
「うるせえよチビ!」
『事実を言うな!反論できん!』
好きでチビなわけじゃない!
あと!周りがみんなでかすぎるだけだから!私は普通だから!
「…神田が教えてた…」
「あの神田が…」
「おまえらまだ見てたのかよ」
「だって気になるじゃないっすか!」
「あの神田ですよ?!」
「ならやっぱりアリスは違うんじゃね?」
「でもムリっす!」
「班長はいいんスか?」
「…お互いがいいならいいんじゃねえの?」
「今の間はなんスか」
「班長も本当は嫌なんじゃないっスか?!」
「あーもう、おまえらいい加減仕事に戻れ!」
(出歯亀な科学班の皆さん。アリスはかわいい妹なのです)