アレンと神田を見送った2日後、コムイさんからお呼びだしがあった。
コムイさんが気を使ってくれてるのか、私に任務はそれ程多く回ってこない。回ってきてもアクマ討伐任務には1度も出たことがない。
その気遣いはとっても嬉しいんだけど、ちょっと苦しくなるんだよね。神田なんて怪我をしたにも関わらず、ほとんど帰ってすぐ任務に行ったようなもんだもん。それに比べて私は、教団にいなくても大丈夫って言われてるみたい。こんなのただの被害妄想だってわかってるけど、事実最弱だからどうしてもそう思っちゃうんだよ。
「今日はドイツにあるライン河に行ってもらうよ」
『ライン河…』
コムイさんから薄い資料が渡された。
ライン河って聞いたことはあったけどドイツにあったんだ、知らなかった。それになんか、ドイツ率高い気がするのは私だけ?
「ここにはローレライ伝説があるからね、もしかしたらアリスちゃんは知らないかな?ローレライとは元々ライン河沿いにある大岩のことを指していてね、そこにたたずむ金色の櫛を持った美しい少女に船頭が魅せられると船が川の渦の中に飲み込まれてしまう、という伝説なんだ」
西洋って伝説とかやけに好きだよね。
日本人も神話とか結構好きなイメージだけど、ちょっと毛色が少し違う気がする。日本で有名所と言えば…なんだろう、お岩さんとか?
「今ではその少女がローレライって呼ばれていて、場所によっては魔女とも人魚とも呼ばれてるんだよ」
人魚と魔女って結構違うけど、そこが不確定なんだ。そこが大事だと思うんだけど。
「どうやら最近、この伝説が本物になってしまったみたいなんだ」
『ローレライが現れたってことですか』
どうせなら魔女より人魚がいいなぁ。前回魔女だったからさ。
「姿は見えない、だけど声はする」
ふぅん…そう。確かにそれはイノセンスかもしれないですね。
「あれ?なんか不服そうだね」
『探索部隊の調査結果は出てないんですか?』
「それが声は聞こえても場所が特定できないらしいんだ。イノセンスの保護をしようにも、場所の特定ができなきゃどうにもできない」
イノセンスが拒絶したら、それこそ見付けられない事になるのかな?
『あれ?今回は私ひとりですか?』
「うん、ラビなんてすぐやられちゃいそうだしね」
『それもそうですね』
普段はそんなことないんだけど、スイッチ入るとあっという間にただの色ボケ兎になっちゃいますもんね。
「探索部隊の方も別件で立て込んでてね。だから今回は1人でお願いするよ」
『わかりま…せん』
「【す】だと思った…でもわがままは聞かないよ」
『知ってます。言ってみただけです』
「さすがアリスちゃん」
『紅茶飲みたいんで、さっさと終わらせてきますね』
コムイさんにそう言って、列車を乗り継ぎ再び来ました。ドイツ。本日はライン河に来ております。お城があってものすごく見に行きたいです。
調査結果によると、ローレライはこのあたりらしいんだけど…まったく見当たらない。岩ばっかりなんだよココ!どれだかわかりませんから!!
それにしても単独任務が私にくるとは…予想してなかった。ロシアで追い返した以外は探索部隊の人いたのに…なに?ついに私も恐がられた?やっぱり口が悪いから?
ちょっと意識的に直していかないと、みんな仲良し計画がダメになっちゃう。
リナリーをお手本に頭の中で女の子らしい言葉遣いを練習してた時、どこからか音が聞こえた。
『…これは…歌?』
風の音でじゃないな。風が抜けるだったらこんな音にはならない。どこだろう…音を辿れば早いか。
そうして探し出した音の出所は、これまた巨大な岩。もう岩山レベルの大きさ。ぐるぐる辺りを歩いて、ようやく麓の一角で音の出所を見つけた。
『もしかして…これがローレライ?』
「…誰?」
わお!歌だけじゃなくて喋った!どこから?なんか超でっかい天岩戸みたいになってるよ?
『あなた、どこにいるの?いつからここにいるの?』
「…わからない。気付いたらここにいて、なにも見えないの」
目が見えないのか暗いだけなのか…どっちだろう?そもそも結晶であるイノセンスに、なにかを見る為の目に当たる部分なんてあるの?
『私、あなたをここから連れ出す為に来たんだけど』
「ここから…?」
その瞬間、ローレライの周辺の雰囲気が変わった。空気がざわついてやけつくように肌を指す。
「いやよ、わたしはここにいたいの。どこにも行かないわ」
どうやら私はローレライの地雷を踏んだらしい。
まずいな。歌うって事は空気の振動でなにか仕掛けてくる可能性があるのに、私はそれに対してなんの対策も練ってない。
『なにもあなたを無理矢理連れていきたいわけじゃないの』
ひとまず穏便に進めないと私が危ない。
もしも私がここで死んだりしたら、別の誰かがまたここにきて同じ事を繰り返すことになる。
『あなたがここに執着する理由はなに?』
そんな無駄なことはできない。
「わからない。でもここにいなくちゃダメなの」
なんとか落ち着いてくれたみたいで、やけつくような空気じゃなくなった。
うーん…落ち着いてくれたのはいいんだけど、これからどうしよう。あんまりここに長居するとアクマがくるかもしれないし、正直そんなのめんどくさい。
『わからないなら、私と行かない?もしかしたらひとりじゃなくなるかもしれないし』
「…ダメよ」
『どうして?』
ローレライがここにいたがる理由はなんだろう。意思があると回収と言うより説得になるから、ちょっと大変かも。
「だって…わたし…」
これは長期戦も覚悟しないとダメかな。
『しっ。少しだけ静かにしてて?そうしてくれたら、あなたは私が守るから』
めんどくさいけど、アクマがきたみたい。胃がひっくり返りそう。
ほんの少しでもローレライからアクマを引き離す為に、少し移動した。
「イィイノセンス」
「イノセンス」
「伯爵サマ」
空を見上げると、レベル1のアクマが3体。
よかった、魔女みたいに強いやつじゃなくて。なんでも来いと言えるほど強くないのが悲しいところだよね。
数もそんなにいないから、偶然ここにきたのかな。
「エクソシスト?」
「エクソシスト」
『うるさいなぁ。ま、すぐ斬っちゃうからいいけど』
血染ノ乙女を発動して、距離はあるけど鎌を振ってみた。
魔女の村でわかったことの1つ。遠くから斬ってもアクマが斬れる。しかも範囲が広いらしく、うまくすればいくつかまとめて壊せる。
たぶん鎌鼬みたいな状態なんだと思う。どれくらいの距離まで使えるのかわかんなかったけど、あんまり遠いとダメらしい。
…ええ失敗しましたよ。わかんなかったんだもん!
「エクソシスト」
「エクソシスト」
ま、レベル1のアクマは単純だからね。目の前の私が気になったらしく、簡単にローレライから目をそらしてくれた。
『ほら、私と遊ぼうか?』
「殺ス」
「エクソシスト殺ス」
「殺ス殺ス殺ス」
『さあ来いアクマ!』
初期型はそれほど知能発達してないから、素直に正面から来てくれて楽でいいわ。ギロチンを構えて横に凪ぐ。それだけでアクマは半壊してくれる。
って…あれ?壊れてない。
『おかしいな…やっぱり手抜いたらダメか』
もう1回!飛んでくるアクマにフルスイング。もちろん飛ぶ前に爆発するけど。
『ごほっしくった…』
煙い。これ息苦しくなるけど、もしかしたら体に悪いのか?
煙に噎せてたらその向こうから攻撃が来てちょっと焦った。煙に関しては自分が悪いけどさ、あれ当たったら死ぬんだよね?私まだ死ねないんだからやめてよ!バカ!
『せー…いやっ!』
岩を抉って弾丸と相殺させて、その隙に鎌を振り下ろす。さっきより大きく振ったのに1体しか壊せなかった!
『あ!こらそっちに行くなってば!』
どうやらローレライに気付いたらしいアクマが方向を変えた。もちろんそんな事を許すわけがない。岩山ばかりのここでは上から攻撃するのも容易くなる。上からアクマに全力で鎌を刺せば、刺さり所が悪かったのか爆発した。その爆発に合わせて跳ぶと、残った1体もぎりぎり叩き斬った。
さすが私!やればできる子!
『あ、ちょ!落ちる!これ落ちる!!』
なんて調子に乗ったのも束の間。重力に抗う術を持たない私は当然落ちる。
空中戦なんてしなければよかった!つかよく出来たな自分!すごいよ私!!あれ?前にも同じようなことしなかったっけ?
じゃなくて落ちる落ちる!!
『…お?』
空中で受け身なんて取れるわけがないからバタバタしてたんだけど、突然体が浮いた。
なんか水の中とも違うすっごい不思議な感覚だけど、これってローレライの力?
「あなた、飛べないでしょう?もう少しやり方を考えた方がいいわ」
『…はい』
危なげなくローレライの近くに降ろされたけど、まさか会ったばかりのイノセンスにお説教されるなんて思わなかったよ。
「あなたとなら一緒に行ってもいいわ」
『いいの?』
「わたしをここから出せたらだけど」
『出すよ。ここにずっとひとりなんて淋しいじゃん…だから、歌って』
なにを歌ってるのかはわかんないけど、ローレライの歌を便りに岩山の周辺を歩き回る。どんな心境の変化かわかんないけど、心変わりする前に見つけなくちゃ。
『うーん』
たぶんこのあたりな気がするんだけど…いくらなんでもこの岩は動かせそうにない。斬っていいかな?
『えいっ』
間違えてイノセンスを斬ったら大変だからね、なんとなくの場所を無理矢理斬って、あとは砕きながらの力技でしか進められない。
『うぎぎ…っしょと…え…』
コムイさんが気を使ってくれてるのか、私に任務はそれ程多く回ってこない。回ってきてもアクマ討伐任務には1度も出たことがない。
その気遣いはとっても嬉しいんだけど、ちょっと苦しくなるんだよね。神田なんて怪我をしたにも関わらず、ほとんど帰ってすぐ任務に行ったようなもんだもん。それに比べて私は、教団にいなくても大丈夫って言われてるみたい。こんなのただの被害妄想だってわかってるけど、事実最弱だからどうしてもそう思っちゃうんだよ。
「今日はドイツにあるライン河に行ってもらうよ」
『ライン河…』
コムイさんから薄い資料が渡された。
ライン河って聞いたことはあったけどドイツにあったんだ、知らなかった。それになんか、ドイツ率高い気がするのは私だけ?
「ここにはローレライ伝説があるからね、もしかしたらアリスちゃんは知らないかな?ローレライとは元々ライン河沿いにある大岩のことを指していてね、そこにたたずむ金色の櫛を持った美しい少女に船頭が魅せられると船が川の渦の中に飲み込まれてしまう、という伝説なんだ」
西洋って伝説とかやけに好きだよね。
日本人も神話とか結構好きなイメージだけど、ちょっと毛色が少し違う気がする。日本で有名所と言えば…なんだろう、お岩さんとか?
「今ではその少女がローレライって呼ばれていて、場所によっては魔女とも人魚とも呼ばれてるんだよ」
人魚と魔女って結構違うけど、そこが不確定なんだ。そこが大事だと思うんだけど。
「どうやら最近、この伝説が本物になってしまったみたいなんだ」
『ローレライが現れたってことですか』
どうせなら魔女より人魚がいいなぁ。前回魔女だったからさ。
「姿は見えない、だけど声はする」
ふぅん…そう。確かにそれはイノセンスかもしれないですね。
「あれ?なんか不服そうだね」
『探索部隊の調査結果は出てないんですか?』
「それが声は聞こえても場所が特定できないらしいんだ。イノセンスの保護をしようにも、場所の特定ができなきゃどうにもできない」
イノセンスが拒絶したら、それこそ見付けられない事になるのかな?
『あれ?今回は私ひとりですか?』
「うん、ラビなんてすぐやられちゃいそうだしね」
『それもそうですね』
普段はそんなことないんだけど、スイッチ入るとあっという間にただの色ボケ兎になっちゃいますもんね。
「探索部隊の方も別件で立て込んでてね。だから今回は1人でお願いするよ」
『わかりま…せん』
「【す】だと思った…でもわがままは聞かないよ」
『知ってます。言ってみただけです』
「さすがアリスちゃん」
『紅茶飲みたいんで、さっさと終わらせてきますね』
コムイさんにそう言って、列車を乗り継ぎ再び来ました。ドイツ。本日はライン河に来ております。お城があってものすごく見に行きたいです。
調査結果によると、ローレライはこのあたりらしいんだけど…まったく見当たらない。岩ばっかりなんだよココ!どれだかわかりませんから!!
それにしても単独任務が私にくるとは…予想してなかった。ロシアで追い返した以外は探索部隊の人いたのに…なに?ついに私も恐がられた?やっぱり口が悪いから?
ちょっと意識的に直していかないと、みんな仲良し計画がダメになっちゃう。
リナリーをお手本に頭の中で女の子らしい言葉遣いを練習してた時、どこからか音が聞こえた。
『…これは…歌?』
風の音でじゃないな。風が抜けるだったらこんな音にはならない。どこだろう…音を辿れば早いか。
そうして探し出した音の出所は、これまた巨大な岩。もう岩山レベルの大きさ。ぐるぐる辺りを歩いて、ようやく麓の一角で音の出所を見つけた。
『もしかして…これがローレライ?』
「…誰?」
わお!歌だけじゃなくて喋った!どこから?なんか超でっかい天岩戸みたいになってるよ?
『あなた、どこにいるの?いつからここにいるの?』
「…わからない。気付いたらここにいて、なにも見えないの」
目が見えないのか暗いだけなのか…どっちだろう?そもそも結晶であるイノセンスに、なにかを見る為の目に当たる部分なんてあるの?
『私、あなたをここから連れ出す為に来たんだけど』
「ここから…?」
その瞬間、ローレライの周辺の雰囲気が変わった。空気がざわついてやけつくように肌を指す。
「いやよ、わたしはここにいたいの。どこにも行かないわ」
どうやら私はローレライの地雷を踏んだらしい。
まずいな。歌うって事は空気の振動でなにか仕掛けてくる可能性があるのに、私はそれに対してなんの対策も練ってない。
『なにもあなたを無理矢理連れていきたいわけじゃないの』
ひとまず穏便に進めないと私が危ない。
もしも私がここで死んだりしたら、別の誰かがまたここにきて同じ事を繰り返すことになる。
『あなたがここに執着する理由はなに?』
そんな無駄なことはできない。
「わからない。でもここにいなくちゃダメなの」
なんとか落ち着いてくれたみたいで、やけつくような空気じゃなくなった。
うーん…落ち着いてくれたのはいいんだけど、これからどうしよう。あんまりここに長居するとアクマがくるかもしれないし、正直そんなのめんどくさい。
『わからないなら、私と行かない?もしかしたらひとりじゃなくなるかもしれないし』
「…ダメよ」
『どうして?』
ローレライがここにいたがる理由はなんだろう。意思があると回収と言うより説得になるから、ちょっと大変かも。
「だって…わたし…」
これは長期戦も覚悟しないとダメかな。
『しっ。少しだけ静かにしてて?そうしてくれたら、あなたは私が守るから』
めんどくさいけど、アクマがきたみたい。胃がひっくり返りそう。
ほんの少しでもローレライからアクマを引き離す為に、少し移動した。
「イィイノセンス」
「イノセンス」
「伯爵サマ」
空を見上げると、レベル1のアクマが3体。
よかった、魔女みたいに強いやつじゃなくて。なんでも来いと言えるほど強くないのが悲しいところだよね。
数もそんなにいないから、偶然ここにきたのかな。
「エクソシスト?」
「エクソシスト」
『うるさいなぁ。ま、すぐ斬っちゃうからいいけど』
血染ノ乙女を発動して、距離はあるけど鎌を振ってみた。
魔女の村でわかったことの1つ。遠くから斬ってもアクマが斬れる。しかも範囲が広いらしく、うまくすればいくつかまとめて壊せる。
たぶん鎌鼬みたいな状態なんだと思う。どれくらいの距離まで使えるのかわかんなかったけど、あんまり遠いとダメらしい。
…ええ失敗しましたよ。わかんなかったんだもん!
「エクソシスト」
「エクソシスト」
ま、レベル1のアクマは単純だからね。目の前の私が気になったらしく、簡単にローレライから目をそらしてくれた。
『ほら、私と遊ぼうか?』
「殺ス」
「エクソシスト殺ス」
「殺ス殺ス殺ス」
『さあ来いアクマ!』
初期型はそれほど知能発達してないから、素直に正面から来てくれて楽でいいわ。ギロチンを構えて横に凪ぐ。それだけでアクマは半壊してくれる。
って…あれ?壊れてない。
『おかしいな…やっぱり手抜いたらダメか』
もう1回!飛んでくるアクマにフルスイング。もちろん飛ぶ前に爆発するけど。
『ごほっしくった…』
煙い。これ息苦しくなるけど、もしかしたら体に悪いのか?
煙に噎せてたらその向こうから攻撃が来てちょっと焦った。煙に関しては自分が悪いけどさ、あれ当たったら死ぬんだよね?私まだ死ねないんだからやめてよ!バカ!
『せー…いやっ!』
岩を抉って弾丸と相殺させて、その隙に鎌を振り下ろす。さっきより大きく振ったのに1体しか壊せなかった!
『あ!こらそっちに行くなってば!』
どうやらローレライに気付いたらしいアクマが方向を変えた。もちろんそんな事を許すわけがない。岩山ばかりのここでは上から攻撃するのも容易くなる。上からアクマに全力で鎌を刺せば、刺さり所が悪かったのか爆発した。その爆発に合わせて跳ぶと、残った1体もぎりぎり叩き斬った。
さすが私!やればできる子!
『あ、ちょ!落ちる!これ落ちる!!』
なんて調子に乗ったのも束の間。重力に抗う術を持たない私は当然落ちる。
空中戦なんてしなければよかった!つかよく出来たな自分!すごいよ私!!あれ?前にも同じようなことしなかったっけ?
じゃなくて落ちる落ちる!!
『…お?』
空中で受け身なんて取れるわけがないからバタバタしてたんだけど、突然体が浮いた。
なんか水の中とも違うすっごい不思議な感覚だけど、これってローレライの力?
「あなた、飛べないでしょう?もう少しやり方を考えた方がいいわ」
『…はい』
危なげなくローレライの近くに降ろされたけど、まさか会ったばかりのイノセンスにお説教されるなんて思わなかったよ。
「あなたとなら一緒に行ってもいいわ」
『いいの?』
「わたしをここから出せたらだけど」
『出すよ。ここにずっとひとりなんて淋しいじゃん…だから、歌って』
なにを歌ってるのかはわかんないけど、ローレライの歌を便りに岩山の周辺を歩き回る。どんな心境の変化かわかんないけど、心変わりする前に見つけなくちゃ。
『うーん』
たぶんこのあたりな気がするんだけど…いくらなんでもこの岩は動かせそうにない。斬っていいかな?
『えいっ』
間違えてイノセンスを斬ったら大変だからね、なんとなくの場所を無理矢理斬って、あとは砕きながらの力技でしか進められない。
『うぎぎ…っしょと…え…』