腕を引かれて食堂に向かって歩いてる途中、リナリーからいろんなことを聞いた。ここのことも、数少ないアリスと仲の良かった人の事も、本当にたくさん話してくれた。
性格がひねてたから仲の良い人はそんなにいなかったみたいだけど、知り合いの探索部隊の人には怪我のショックで記憶をなくしたと言うことになった。
なんか申し訳ないな。正真正銘なんにも知らないからボロが出るなんてことないだろうけど、騙してるみたい。
「ここが食堂よ」
ようやく到着した食堂は、映画の中で見るようなとんでもなく広い空間に長い机が幾つも並んでる。
そしてなにより…
『高い…』
天井がどこまでも高い。病室も天井高かったな…こんなに天井が高い必要ある?教会かここはっ!
「なにが?」
『や、なんでもない』
そう言えばここは礼拝堂もあったんだっけ?いろんな国の人が集まるから、それぞれに適した空間を造ろうとしたらこうなるのかな。
そんなこと考えたところで私にはわかんないけどね!
なにはともあれ、私はご飯が食べたい。ここに来るまでにお腹が鳴きそうになってどうしようかと思ったけど、なんとか鳴かずにいてくれてよかった。
カウンターに近付くにつれて美味しい匂いと調理器具の音がハッキリ聞こえるようになってくる。
「ジェリー!」
カウンターで注文を取ってたのは、またでっかい人。今度はちゃんと人間的サイズ。サングラスしててちょっと厳つい。
「あらっアリスじゃない!やっと目が覚めたのねー!」
だけどオカマだった。え、ギャップやば。
『ご心配おかけしました』
「やだ、そんな畏まらなくっていいのよぉ。なに食べる?」
それ考えてなかった。
どうしよう、お腹すいてるからなんでも食べたい。メロンパンもいいしカレーもいいな。あー、でも天ぷらも食べたいしラーメンも捨てがたい。それなら天津飯も久しぶりに食べたいな。ピザとかケバブみたいなジャンキーなものも食べたいしがっつり肉も食べたい。でも病み上がりでそんなの食べたら胃に悪そう。
「私はホットケーキ」
「リナリー、あなたさっきも食べてなかった?」
「アリスが起きたら安心したのかお腹すいちゃって」
「そんなんじゃふとっちゃうわよっ」
「その分動くから大丈夫よ」
2人の会話を聞きながら、私がここまで考えたご飯を全部食べたリナリーを一瞬想像してしまった。
やめろ!リナリーが丸くなるとか考えたくもない!現実のリナリーだけを見るんだ!
「アリスはなんにする?」
『え?あ、えーっと…月見山かけうどんと白玉ぜんざいを』
胃を労れそうなものって考えてたら、うどんになってた。でも山かけがあんまり優しくなさそう。
そもそもここにあるの?なかったらなんにしよう…
「オッケー。ちょっと待っててねー」
うどんもぜんざいもあった。
「月見山かけうどんってどんなの?」
『うどんにとろろと卵を乗っけたやつ。あったかいのが主流だと思うけど』
「日本の料理…よね」
『うん』
「蕎麦以外の日本食を食べる人って初めて見たわ」
『え、蕎麦あるの?』
「神田が食べてるんだけど、毎日毎日蕎麦ばっかりなの。あれじゃいつか倒れちゃうわ」
『たしかに栄養偏りそう…』
しかも嫌いになりそう。私は絶対嫌いになる。
「でしょう?言っても全然聞いてくれないのよ」
『なんとかして他のもの食べさせたいね』
「なんだったら食べてくれるかしら?」
『パスタとかは?』
「ダメだったわ。そんな軟弱な麺は認めないとかなんとか」
軟弱って…そもそもパスタと蕎麦は違うものなんだから比べるものでもないでしょうに。
『神田って外でなに食べてるの?』
「さぁ?なにか食べてるとは思うけど」
ここから出たら蕎麦なんてないもんなぁ。だからってなにも食べないわけにいかないし…
『まさか戦国時代みたいなことはしてないといいんだけど』
「なに?せんごく…?」
『ずーっと昔のことなんだけどね、ご飯を乾燥させた携帯食料があったらしいの。獅子舞い…じゃなくて、ほしいい?とか言うんだっけ』
「ご飯を乾燥させたら固いじゃない?」
『ものすっごく固いらしいよ。だからたくさん噛んで、少しずつ唾液でふやかしながら食べてたんだって』
「日本人ってすごいのね」
『や、さすがに今は誰もやってないと思うんだけどね』
今もそんなことしてると思われたら大変だから即否定。私はそんな固くて美味しくなさそうなものは間違えても食べたくない。
…もしかしなくても、これから先知らなくてもいい変な知識をリナリーに与えたか?
「はいっおまちどーん!」
「ありがとうジェリー」
話しているうちにできたらしいうどんは見た目からすでにめっちゃおいしそうで胃が痛い。
『…ありがとうございます』
「もうっそんな堅苦しいのやめてちょうだい!なんか調子狂っちゃうわ」
『…はい。ありがとうジェリーさん』
こんなに素晴らしい腕を持ってて、どうして教団で働いてるんだろう。
「うどんって白いのね」
『小麦粉かな?なんか白い粉で作ったと思うんだ』
「じゃあ蕎麦は?」
『蕎麦は蕎麦の実をすりつぶして粉にしたものを使ってたんじゃなかったかなぁ』
「蕎麦は蕎麦からできるのね」
『うん』
時間が中途半端なのか、まばらながら席の空いてる食堂で適当な場所に落ち着いた。ラビ、ちゃんと見つけられるかな?
あ、はやく食べないと卵固まっちゃう。
ぱちりと手を合わせて卵に箸を刺した。沈んでからぷつりと膜を裂くこの感じ…新鮮卵ですな。
「卵潰しちゃうの?」
『うん。私はうどんに絡めて食べる派。割らない人もいるけど…こっちの方が好き』
「一口もらってもいい?」
『うん。箸大丈夫?』
「もちろん」
そっか、リナリー中国人だっけ。
「変わった食感だけどおいしい!」
『よかった』
「蕎麦以外の日本食なんて初めて見たわ。アリスもあまり食べなかったし」
『じゃあいきなりこんなのばっかり食べたらおかしく思われるかな?』
「大丈夫よ。日本人の血が入ってるんだから」
『ならいっか』
これからも日本食にしよう。私ドイツ料理なんて全然知らないし、ドイツパンしか知らない。しかも名前だけでどんなパンかもわかんない。
「リナリー、アリス!」
私の心配をよそに、すぐ私達を見つけてくれたラビは、ごく自然と私の正面に腰を下ろした。
「なんさ、リナリーまたなんか食ってるんか」
「悪い?」
「健康的でいいんじゃね?」
「もう、ラビったら怒るわよ」
「それは勘弁さ」
この2人、ものすごく仲良いなぁ…できてるのか?そんなわけないか。
「アリスはなに食ってるんさ。ソバか?」
『うどんだよ』
「ウドン?」
あー…うどんは…
『日本食』
「今面倒で説明やめたんだろ」
『そんなことない』
マジなにで作ってたんだっけ?小麦粉?いや、やっぱり違うような…なんだっけ?
「ははっアリスチョーわかりやすいさー!」
『嘘つくのは苦手なんだよ』
「すぐ顔に出るもんな」
「素直でいいじゃない」
「やっぱり【アリス】とは全然違うんさね」
「ラビ!」
『リナリー、気にしないで』
「でも」
リナリーはここに来るまでも【アリス】本人の話はあまりしなかった。
聞いてしまえば無意識に【アリス】と比べてしまうから、言わないようにしてくれてたんだね。
『私、【アリス】のこと知りたいから』
うどんを食べながら、2人の知ってる【アリス】の事を考える。
私であって私じゃない。まったく知らない別人なのに、それはきっとよく知ってる私なんだろう。
『別にアリスになりたいとかそういうわけじゃないんだよ?でもみんなだけアリスのこと知ってるなんてずるいじゃん』
ただ思ったことを言って、うどんを食べてたんだけど、2人が黙った。
『ちょっと、黙らないでよ…』
私そんな変なこと言った?そんな異形の生物を発見したような顔で見ないでよ。
そりゃあ多少変なこと言ってる自覚はあるけど、そんなに変なことじゃないでしょ!
「まさかそんなこと考えてたなんて…」
「なんさそれ!おっかしー!」
リナリーはともかくラビ!
『わ、笑うな!』
「いて!なんでオレだけー?!」
『女の子はいいんだよ!』
「差別さ!」
『区別だ!』
そんなにおかしいこと言った?
感覚ずれてるとかよく言われるけど、みんな言わなかっただけで本当は爆笑するくらい変だったの?
ここにきて衝撃の事実発覚した気持ちなんだけど!
「落ち着いて。アリスの気持ちはわかったんだから」
「どっちのアリス?」
「ラビ」
「冗談だってー」
本当に全然平気なんだけどなぁ。むしろラビくらい突っ込んでくれると、聞きやすくて助かるとすら思っちゃう。
「で、アリスは【アリス】のなにを聞きたいの?」
『そうだなぁ…性格とか喋り方とか?ちょっと聞いたけどいまいち立体的にならないから。あと好きなもの嫌いなもの、それから』
あ、なに食べてたのかも知りたいなぁ。
その人を知る為には、同じ食べ物を食べるのが手っ取り早いからね。
「ほとんど全部さ…」
「なんだか聞いてると【アリス】と友達になりたいみたいね」
友達…
『うん、そうかも。こんな経験なかなかないし、【私】と友達なんて楽しいじゃん』
戻れるなら戻りたい。でもここはいつまでも子供みたいに悪足掻きができる世界じゃないし、【私】が戦ってたんだから私もそうするべきだと思う。
それなら私なりに全力で楽しんで生きたい。嫌々生きるなんてつまんないまねは絶対したくない!
だからまずは【アリス】の事を知りたい。
性格がひねてたから仲の良い人はそんなにいなかったみたいだけど、知り合いの探索部隊の人には怪我のショックで記憶をなくしたと言うことになった。
なんか申し訳ないな。正真正銘なんにも知らないからボロが出るなんてことないだろうけど、騙してるみたい。
「ここが食堂よ」
ようやく到着した食堂は、映画の中で見るようなとんでもなく広い空間に長い机が幾つも並んでる。
そしてなにより…
『高い…』
天井がどこまでも高い。病室も天井高かったな…こんなに天井が高い必要ある?教会かここはっ!
「なにが?」
『や、なんでもない』
そう言えばここは礼拝堂もあったんだっけ?いろんな国の人が集まるから、それぞれに適した空間を造ろうとしたらこうなるのかな。
そんなこと考えたところで私にはわかんないけどね!
なにはともあれ、私はご飯が食べたい。ここに来るまでにお腹が鳴きそうになってどうしようかと思ったけど、なんとか鳴かずにいてくれてよかった。
カウンターに近付くにつれて美味しい匂いと調理器具の音がハッキリ聞こえるようになってくる。
「ジェリー!」
カウンターで注文を取ってたのは、またでっかい人。今度はちゃんと人間的サイズ。サングラスしててちょっと厳つい。
「あらっアリスじゃない!やっと目が覚めたのねー!」
だけどオカマだった。え、ギャップやば。
『ご心配おかけしました』
「やだ、そんな畏まらなくっていいのよぉ。なに食べる?」
それ考えてなかった。
どうしよう、お腹すいてるからなんでも食べたい。メロンパンもいいしカレーもいいな。あー、でも天ぷらも食べたいしラーメンも捨てがたい。それなら天津飯も久しぶりに食べたいな。ピザとかケバブみたいなジャンキーなものも食べたいしがっつり肉も食べたい。でも病み上がりでそんなの食べたら胃に悪そう。
「私はホットケーキ」
「リナリー、あなたさっきも食べてなかった?」
「アリスが起きたら安心したのかお腹すいちゃって」
「そんなんじゃふとっちゃうわよっ」
「その分動くから大丈夫よ」
2人の会話を聞きながら、私がここまで考えたご飯を全部食べたリナリーを一瞬想像してしまった。
やめろ!リナリーが丸くなるとか考えたくもない!現実のリナリーだけを見るんだ!
「アリスはなんにする?」
『え?あ、えーっと…月見山かけうどんと白玉ぜんざいを』
胃を労れそうなものって考えてたら、うどんになってた。でも山かけがあんまり優しくなさそう。
そもそもここにあるの?なかったらなんにしよう…
「オッケー。ちょっと待っててねー」
うどんもぜんざいもあった。
「月見山かけうどんってどんなの?」
『うどんにとろろと卵を乗っけたやつ。あったかいのが主流だと思うけど』
「日本の料理…よね」
『うん』
「蕎麦以外の日本食を食べる人って初めて見たわ」
『え、蕎麦あるの?』
「神田が食べてるんだけど、毎日毎日蕎麦ばっかりなの。あれじゃいつか倒れちゃうわ」
『たしかに栄養偏りそう…』
しかも嫌いになりそう。私は絶対嫌いになる。
「でしょう?言っても全然聞いてくれないのよ」
『なんとかして他のもの食べさせたいね』
「なんだったら食べてくれるかしら?」
『パスタとかは?』
「ダメだったわ。そんな軟弱な麺は認めないとかなんとか」
軟弱って…そもそもパスタと蕎麦は違うものなんだから比べるものでもないでしょうに。
『神田って外でなに食べてるの?』
「さぁ?なにか食べてるとは思うけど」
ここから出たら蕎麦なんてないもんなぁ。だからってなにも食べないわけにいかないし…
『まさか戦国時代みたいなことはしてないといいんだけど』
「なに?せんごく…?」
『ずーっと昔のことなんだけどね、ご飯を乾燥させた携帯食料があったらしいの。獅子舞い…じゃなくて、ほしいい?とか言うんだっけ』
「ご飯を乾燥させたら固いじゃない?」
『ものすっごく固いらしいよ。だからたくさん噛んで、少しずつ唾液でふやかしながら食べてたんだって』
「日本人ってすごいのね」
『や、さすがに今は誰もやってないと思うんだけどね』
今もそんなことしてると思われたら大変だから即否定。私はそんな固くて美味しくなさそうなものは間違えても食べたくない。
…もしかしなくても、これから先知らなくてもいい変な知識をリナリーに与えたか?
「はいっおまちどーん!」
「ありがとうジェリー」
話しているうちにできたらしいうどんは見た目からすでにめっちゃおいしそうで胃が痛い。
『…ありがとうございます』
「もうっそんな堅苦しいのやめてちょうだい!なんか調子狂っちゃうわ」
『…はい。ありがとうジェリーさん』
こんなに素晴らしい腕を持ってて、どうして教団で働いてるんだろう。
「うどんって白いのね」
『小麦粉かな?なんか白い粉で作ったと思うんだ』
「じゃあ蕎麦は?」
『蕎麦は蕎麦の実をすりつぶして粉にしたものを使ってたんじゃなかったかなぁ』
「蕎麦は蕎麦からできるのね」
『うん』
時間が中途半端なのか、まばらながら席の空いてる食堂で適当な場所に落ち着いた。ラビ、ちゃんと見つけられるかな?
あ、はやく食べないと卵固まっちゃう。
ぱちりと手を合わせて卵に箸を刺した。沈んでからぷつりと膜を裂くこの感じ…新鮮卵ですな。
「卵潰しちゃうの?」
『うん。私はうどんに絡めて食べる派。割らない人もいるけど…こっちの方が好き』
「一口もらってもいい?」
『うん。箸大丈夫?』
「もちろん」
そっか、リナリー中国人だっけ。
「変わった食感だけどおいしい!」
『よかった』
「蕎麦以外の日本食なんて初めて見たわ。アリスもあまり食べなかったし」
『じゃあいきなりこんなのばっかり食べたらおかしく思われるかな?』
「大丈夫よ。日本人の血が入ってるんだから」
『ならいっか』
これからも日本食にしよう。私ドイツ料理なんて全然知らないし、ドイツパンしか知らない。しかも名前だけでどんなパンかもわかんない。
「リナリー、アリス!」
私の心配をよそに、すぐ私達を見つけてくれたラビは、ごく自然と私の正面に腰を下ろした。
「なんさ、リナリーまたなんか食ってるんか」
「悪い?」
「健康的でいいんじゃね?」
「もう、ラビったら怒るわよ」
「それは勘弁さ」
この2人、ものすごく仲良いなぁ…できてるのか?そんなわけないか。
「アリスはなに食ってるんさ。ソバか?」
『うどんだよ』
「ウドン?」
あー…うどんは…
『日本食』
「今面倒で説明やめたんだろ」
『そんなことない』
マジなにで作ってたんだっけ?小麦粉?いや、やっぱり違うような…なんだっけ?
「ははっアリスチョーわかりやすいさー!」
『嘘つくのは苦手なんだよ』
「すぐ顔に出るもんな」
「素直でいいじゃない」
「やっぱり【アリス】とは全然違うんさね」
「ラビ!」
『リナリー、気にしないで』
「でも」
リナリーはここに来るまでも【アリス】本人の話はあまりしなかった。
聞いてしまえば無意識に【アリス】と比べてしまうから、言わないようにしてくれてたんだね。
『私、【アリス】のこと知りたいから』
うどんを食べながら、2人の知ってる【アリス】の事を考える。
私であって私じゃない。まったく知らない別人なのに、それはきっとよく知ってる私なんだろう。
『別にアリスになりたいとかそういうわけじゃないんだよ?でもみんなだけアリスのこと知ってるなんてずるいじゃん』
ただ思ったことを言って、うどんを食べてたんだけど、2人が黙った。
『ちょっと、黙らないでよ…』
私そんな変なこと言った?そんな異形の生物を発見したような顔で見ないでよ。
そりゃあ多少変なこと言ってる自覚はあるけど、そんなに変なことじゃないでしょ!
「まさかそんなこと考えてたなんて…」
「なんさそれ!おっかしー!」
リナリーはともかくラビ!
『わ、笑うな!』
「いて!なんでオレだけー?!」
『女の子はいいんだよ!』
「差別さ!」
『区別だ!』
そんなにおかしいこと言った?
感覚ずれてるとかよく言われるけど、みんな言わなかっただけで本当は爆笑するくらい変だったの?
ここにきて衝撃の事実発覚した気持ちなんだけど!
「落ち着いて。アリスの気持ちはわかったんだから」
「どっちのアリス?」
「ラビ」
「冗談だってー」
本当に全然平気なんだけどなぁ。むしろラビくらい突っ込んでくれると、聞きやすくて助かるとすら思っちゃう。
「で、アリスは【アリス】のなにを聞きたいの?」
『そうだなぁ…性格とか喋り方とか?ちょっと聞いたけどいまいち立体的にならないから。あと好きなもの嫌いなもの、それから』
あ、なに食べてたのかも知りたいなぁ。
その人を知る為には、同じ食べ物を食べるのが手っ取り早いからね。
「ほとんど全部さ…」
「なんだか聞いてると【アリス】と友達になりたいみたいね」
友達…
『うん、そうかも。こんな経験なかなかないし、【私】と友達なんて楽しいじゃん』
戻れるなら戻りたい。でもここはいつまでも子供みたいに悪足掻きができる世界じゃないし、【私】が戦ってたんだから私もそうするべきだと思う。
それなら私なりに全力で楽しんで生きたい。嫌々生きるなんてつまんないまねは絶対したくない!
だからまずは【アリス】の事を知りたい。