振り出しに戻る。
    [Side:You] 

    眩しい…朝?あたしいつの間に寝てたんだろう…

    「…誰?」

    あたしの寝てたベッドに突っ伏して寝てる人がいる。誰だ。
    …まぁいっか。知らない人だけど、悪い人じゃなさそうだし、よく寝てるから起こすのも悪いもんね。

    なんでそんなこと言えるのかって?悪い人は待ったなしで殺しちゃうからね。てゆーか

    「…手…」

    なんで掴んでるの?すごい力強いんだけど。はがせないんだけど。ちょっと痛いくらいなんだけど。この人本当に寝てるの?

    …あ、もしかしてさみしんぼ?

    「ふふ、かわいい」

    寂しくて迷い込んだとか?犬じゃないんだからそんなわけないか。
    そういえば、ここどこだろう…広い…なにかあったらナースコール?じゃあ病院?

    部屋を見ていると、サイドテーブルに手帳を見つけた。

    なにか書いてないかな?なんて思って開いてびっくり。
    すごい書き込み方…会った人と話した内容が少し、ページのほとんどが黒い。

    「でも、ここ、書いてない」

    昨日から3日間。さっき時計で確認したから日付はあってるはず。もちろん今日も書いてない。
    ある日を境に一言も書いてない日なんて一切なかったのに…なんで書いてないの?忘れたとか?そんなわけないか。ずっと書いてるみたいだし。

    「ぅ…」
    「起きましたか?」
    「…ぁあ…」
    「こんな所で変な格好で寝て、体痛くないですか?」
    「…大丈夫だ」
    「よく眠れたんですか?」
    「…ぁあ…」

    寝ぼけてる。なんかかわいいっ
    なんて、年上の人に使う言葉じゃないか。

    「お兄さんお兄さん、お名前を聞いてもいいですか?」