午後は合同授業か。なんとなく顔合わせづれえ。岳人はいつもとたいしてかわんねえって言ってたけど、あいつ、元から気分の変化がわかりにくいからな…
「おい宍戸ー」
「なんだよ」
「次視聴覚で一緒だろ?早く席取ろうぜっ」
「ならジローも行くぞ…って寝てんじゃねえ!」
「だってぇー俺今ちょー眠ぃんだしぃー」
「移動したら寝ていいからよ」
なんだっていきなりあんなこと言い出したんだよ…わけわかんねえ…
「あれ?昊罹まだ来てねぇじゃん…」
岳人がそう言い出したのは、授業が始まる直前のこと。
「昊罹来てねぇのー?」
「いや、学校は来てる。っかしいな、来るって言ってた気はするんだけど…香山も起こすって言ってたし」
「昊罹寝てたのー?」
「おう」
「…なんなんだよ…」
「宍戸ー、昊罹になにしたんだよぉー」
「なんもしてねーよ!」
「ジローも人聞き悪いこと言うなよ」
「えー?だって昊罹おかしーんでしょぉー?」
たしかに昊罹は真面目じゃないにしても、授業中に寝たり、ましてやサボるようことはしない。マジでどうしたんだよ…あーもうわけわかんねえ!考えるだけ無駄だ、放課後に聞き出してやる。
そう意気込んだはよかったが、俺はその日から昊罹に会うことはなかった。
どうやら学校を辞めたらしい。
俺はクラスが違うから、岳人に聞いてやっと知った。昊罹の友達もなにも知らなかったらしい。担任も個人情報だからってなかなか話さねえ。
マジでわかんねえ。辞めるってなんだよ。誰も理由を知らないってなんだよ。
なんなんだよ昊罹…