思えば昔から変なものばかりが見えた。

交通事故で亡くなって花が添えられている場所に行くとダルそうにしてる男性がいたり、
従兄弟のお父さんに巻き込まれ殺人事件に出くわした時は殺された人が犯人に呪詛を吐いていたり、
寝ていたらすごく怖い怪物みたいなものが枕元や目の前にいたり、
悪い霊と目があったら追いかけ回されたこともあった。

そういう「不思議」な体験はお母さんとお父さんにしか言ったことがない。
霊と目も合わせないようにし、逃げないようにもした。
気付いたら霊を成仏できるようになって、会話もできるし触れることもできるようになった。

でもこんな変な能力のせいで私は18歳の時に「時の政府」とやらに目をつけられ、連れ去られることとなってしまった。



これは連れ去られるまでの18年間の物語…


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