とうとう12歳になった。中学生だ!!!
ちなみに新一は2歳になった。相変わらず可愛い。

私の行っている中学はポロシャツに膝下スカートというかなりダサい制服なので少しショック。
お昼だし中庭に行って1人で食べようと思って中庭に行くと、男の子が1人荒く息をしていた。見るからに傷だらけで血も少し流れている。

「ちょ、…大丈夫ですか!?」

「……?」

ちらりとこちらを見るとお前は誰だ、と問われたので一年の黒村です。と答え、とりあえず周りの騒がしい霊が伝えてくる応急処置を取る。少し痛みが和らいだのか潜めていた眉も普通になり、私は男の子を抱き上げた。

「え、…えっ?何してるんだ!」

「何って…あなたロクに動けないでしょう?こうしたほうが手っ取り早いと思って。」

「……」

男の子は苦虫を噛み潰したような顔をして一応大人しくなった。私はそのまま人通りの少ない廊下を歩き保健室の扉を開いた。
生憎保険医はいなかったようで自分で処置をし、最後にネットを被せ終わりましたよ、と伝える。
処置をしている間に寝てしまったのかこくりこくりと船を漕いでいる。
しょうがないなぁと思い保健室のベッドに男の子(降谷零というらしい。三年生に見えない。)を寝かせ三年生の先生に伝えに行き、教室へ戻る。


…あ、お弁当食べ忘れた


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