16歳になりました、高校二年生です。
今日は7歳の新一とその幼馴染みの天使の蘭ちゃん、工藤夫妻と共に海水浴場へ来ている。
お高いホテルに泊まってます。いやほんとマジで高いっていうか高級感パネェホテル。私の場違い感ヤベーよ
降谷先輩に海なうと画像付きで送るとナンパには容赦しないでいいからな、ときた。そういう降谷先輩の方が容赦ないよね。
ちなみに白のシンプルなビキニです。海ってガラ悪い人ばっかだし(偏見)ちょっとナンパ心配になってきたかもしれない。とか思ってた矢先にナンパされました。
「ねぇ、1人で来たの?」
「俺らと一緒に遊ぼーよ」
「え、いや、いいです」
「そういう事言わずにさぁ。あ、俺ら近くのホテル泊まってんだけどそこ行く?」
「は?なんでそうなるんですか」
「いーじゃんいーじゃん!お互い気持ち良くなろーよ!!」
「いやならねーよドタマかち割るぞ!!!」
このうっとおしい黒焦げナンパ野郎達をどうにかしてほしい。周りに目をやるとみんな目を背けてる。あっこら!逃げるな!!
マジで連れて行かれそうヤバい。もうマジヤバい無理無理無理!!誰か助けて!!!
そう脳内で願いぎゅっと目を瞑ると、いきなり抱き寄せられた。これは…男?
「すまんな、こいつは俺のツレだ。他を当たってくれ」
「ッヒ…す、すんませんっ!!」
ピュ〜とギャグ漫画のように逃げていく黒焦げナンパ野郎達を見ていたら抱かれていた腕が外される。
その男の人を見るとグラサンをかけ帽子をしている。いや、ちょっといかついな。
「わ〜〜本ッ当にありがとうございました!!助かりましたあぁぁ〜〜…!!!何かお礼させてください!!!!」
「俺のことを覚えていないのか?」
「えっ?」
どこかでこんないかつい極道みたいな人と会ったっけ…と思考を過去に巡らせていると男の人がグラサンを外した。
「あ、あーー!!あの時の!!!赤井秀一さん、でしたっけ?」
「そうだ。また会ったな、恭子」
ナチュラルに名前呼びされているのはさて置き、あの時の人とこんな所でまた会えた事に驚く。スゲーなこれなんて運命?縁あるなぁ…ヤベー
「ん?…あれ、また怪我してるじゃないですか。気をつけてくださいね」
「!」
赤井さんは左目に殴られたようなキズがあり痛々しかった。する、と撫でると少しびっくりしたような表情になる赤井さんを見て馴れ馴れしかったかな、と思い手を離す。
「あ、そうだ!お礼何がいいですか?ポテトでも食べます?」
「いや、そうだな…一緒に写真を撮ってはくれないか?」
「えっいいですけど」
私が了承すると赤井さんは少し待っていろ、と言いショップに入って行った。
数分して出てきた赤井さんはデジカメを持っていて、ちょうどそこに居た男の人に撮るように頼んでいた。男の人はこちらにカメラを向け、赤井さんは私の横に並ぶ。なんか心なしか近いような気がするけど気のせい?
肩に手を置かれ、ぐいと引き寄せられる。赤井さんは少し微笑むとカメラに顔を向け、私も慌てて微笑む。
「はい、チーズ!」
パシャリという音にあぁ撮れたのか、と思い離れようとすると赤井さんが私の肩をガッチリ掴んでいて離れられなかった。
赤井さんに恭子の写真を撮っていいか?と聞かれ、悪用しないんだったらいいですよ、と言いカメラを向けられる。
好きなタイミングで撮っていいですよと言ったのでいつ撮られるかわからないしとりあえずニコッと笑えばその瞬間を撮られた。私の写真撮ったりツーショット撮ったり赤井さん何がしたいんだろうほんと。
世間話もした。今はアメリカで留学中でFBIになるために頑張ってるらしい。
頑張ってくださいと言うとくすりと微笑まれた。よく笑う人だなぁ赤井さん。
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