知らない街、次の街へ……行く?


 そして向かったクロガネゲート。
 ゲートに入ってクロガネシティまでは一直線、の、筈だった。

「い、たたた……お姉ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫じゃ、無いかもねぇ……」

 ゲートの中を歩き進めて、遠くに薄ぼんやりと出口が見えていた。なのに今私の目の前には黒い穴があるばかり。
 痛みを訴える背中は地面とイチャついている、つまり目の前とは、天井だ。

「どうして、こうなった」

 クロガネシティへは一本道を辿るだけの筈だったのに、入口も出口も視界には入らない。
 周囲にはただただ薄暗く広い空間が広がっている。
 本当に、どうしてこうなった。
 状況判断が難しい中、私は少しでも冷静になろうと深く息を吸って、大きく吐き出した。

20190501

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