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松代特製カレーを食べ終え居間で名前が皆と同じくテレビを見ているとふとおそ松が「さて」と言い立ち上がると他の松もぞろぞろと立ち上がり始めた。名前はなんだなんだ?と座りながら様子を伺ってるとトド松が「名前、僕たちこれから銭湯だけどどうする?」と問うてきた。
「え、俺着替えない…」
「あー…、泊まってってくれてもいいんだけどってか大歓迎なんだけど明日も 学校じゃないの?銭湯行くついでに送ってく?って話だったんだけど…」
「…あ!なるほど、行く行く!」
松代に挨拶をし玄関でぞろぞろと靴を履いている六つ子の後について行く名前は「まだみんなで銭湯なんだね〜、昔から俺も一緒に行くって言ってたけどなんだかんだ実行されてないよね」ときらきらの星を見上げ思い出しながら言うと「あ〜あったね〜」とおそ松が隣に来て一緒に空を見上げる。
「なーんかお前ら都合悪くて…?一緒に入れなかったりまた合わせ時間間違えて先に来てのぼせてマッサージ機でくるの待ってた時とかあったよね、なっつ〜」
「…あー!あれね!ついたら名前がおっさん達に混じって椅子に座ってたからびびったわ!」
名前とおそ松が会話をしてる後ろで他の松が「時間ずらしたの意図的だったよね。」「プールの時間ですら必死だったのに」「さながら生足魅惑のマーメイドだったな」「風呂とか完全裸体じゃん無理」と前の2人に聞こえない程度な音量で話していた。
「ってか、名前んちの風呂だって立派じゃん?銭湯行く意味なくない?」
「裸の付き合いしたくない?」
「え、めっちゃしたい。していいの?名前本気?」
「男の友情は裸の付き合いから始まるとかなんとかって聞いたことあるし、俺ら親友じゃん?」
「…あーね。」
裸の付き合いの意味が名前とおそ松では全然違う事に気付いたおそ松と全く気付いていない名前。おそ松のテンションが何故下がったのかと首をかしげると首に腕を回されグッと近づけられる。歩きながら引き寄せられたので転けそうになったり歩きづらかったりで眉を寄せる名前におそ松は「名前君てホント天然だよねぇ〜」とため息を吐く。
「え〜いやいやいや?ないから。俺賢いからね?おそ松より賢いよ?」
「賢いと天然はまた別もんだと思うけどまいっか〜」
「なーんか馬鹿にされてる気がするんだけどなぁ?」
「気のせい気のせい」
「ん〜??」
ポンポンと名前の頭を叩き離すと名前は叩かれた頭に手をやり「子供扱いとかなに?同い年なのに?」とむっとしていた。
「おそ松兄さんなにやってんの」
「あ、聞いてよトド松俺子供扱いされてる。悲しい」
「…あーん、よしよし、名前ちゃんは良い子でちゅね〜」
「くっそトド松腹立つ!」
赤ちゃんに対する言葉遣いで話しかけてきたトド松をぽこぽこ殴るがトド松は「あははははは」とただの笑う人形と化していた。そんなこんなで少し遠回りをして名前を家に送り六つ子は銭湯に向かう。トド松は向かう最中スマホをいじりさっそく名前にラインを送る。もちろん合コンの誘いである。合コンに誘えば名前に彼女ができてしまうと一瞬思ったが何故か名前は合コンで会った子とは付き合わないだろうと言う確信があった。一軍のあつしくんと名前の間に入れば自分自身も2軍辺りに見えるのではないか、とも思ったりするが正直今は女の子より名前が気になるが2人きりになるのはまだ少し気がひける、かといって他の兄弟と一緒になんて考えは論外でそう考えると合コンに誘う、というのが一番自分らしいやり方だとトド松は思った。すぐさま名前からの返事がきて開いてみるとまずトド松が合コンに行く事に驚きつつ参加するとの連絡が入った。参加する理由がトド松がいるから、という点はホント自分よりもあざといが名前の場合天然でやっているのでタチが悪い。
「あー…やば」
1人ぼそりと吐いて先ほど名前が見つめていた空を見上げる。オリオン座しかわからないけど綺麗だとトド松は思うのであった。← ▽
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