No.01-side:BEPO
−ザザ〜ン
「くわっ……ふわぁ〜あ……。」
太陽を見ていると、眠くなる。
「……は!!!!っっっくしゅん!!!」
あと、太陽を見ていると、くしゃみが出るのはなんでなんだろう。
おれが白熊だから?人間はならないのかな。
ハルも太陽で眠くなったり、くしゃみがでたりするのかな〜……。
「ふわぁああ……。」
何度目かのあくびをすると、本格的な眠気が襲ってきた。
パタパタパタ……
あの、足音は、ハルの。
今日も一生懸命に働いてる。
ハルもおひるね……すればい……いのに……
−−
……ポ……どこ……た?おい!……ベポ……ベポ!!あ!いた!!
「ベポ!!ベポ!!おい、起きろ!!」
「んんん……?」
ボスボスと顔を叩かれ、薄く目を開ける。
怖い顔をしたペンギンがおれの顔を覗き込んでいた。
怒ったキャプテンの次に怖いペンギンの顔で眠気がすぐに吹っ飛んだ。
「ベポ!呑気に寝ているな!船番ならちゃんと周りを見張ってろ!」
「へ?……ご、ごめん。」
「軍艦だ。いったん沈むぞ、中へ入れ。」
「ア……アイアイ……。」
厳しい顔のまま、おれを船内へ促す。
見渡してみると、たしかに甲板にはおれとペンギン以外だれもいなかった。
おれ達が中へ入ると、すぐにゴゴゴゴと音と泡飛沫を立てながら船が沈む。
あーあ、失敗しちゃったな。
それに少し、おなかがすいた。
ハルの所に行って、おやつ貰ってこよう。
「よう、ベポ。」
「あ、キャスケット。」
キッチンへ向かって歩き出したところで、背中に声が掛かった。
振り返れば、見慣れた仲良しのクルーの顔。
ニッと歯をむき出しにした顔で、少しからかうように話しかける。
「ししし、お前船番で寝てたって?」
「う、うん……。」
早速失敗を突っ込まれるのは少し、バツが悪い。
気まずく目を逸らすと、ポンポンと宥めるように背中を叩かれた。
「まあ、お前は戦い以外基本仕事ねえからな。気が緩むのも仕方ねえよ。ま、のんびりがお前の良いところだ。」
「……そうかな。」
「あ、やべ。俺これからカリタスに銃の使い方教えなきゃなんだよ。あいつ短剣しか使えねえからさー。」
「そっか、忙しいんだね。」
「まあなー。じゃな!」
走って去っていくキャスケットの後姿を見送る。
銃かぁ……。
おれも、覚えようかなあ。
手を開き、架空の銃を構えてみる。
大きな指とでかい爪は、知っている銃のどれも上手く握れるとは思えなかった。
……やっぱ、おれには無理か。
おやつ、食べに行こう。
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