【1】

地獄の始まりはここからだった。
何故、どうして。
血塗れの彼女を抱きしめる。頭の中がぐしゃぐしゃになって、上手く呼吸が出来ない。「死ぬな、たのむから、しなないでくれ」絞り出すように声を上げるが、彼女は何の反応も返してくれなかった。私の名を呼ぶ声が、聞こえない。何時も呼んでいてくれたじゃないか。
ひどく、つめたい肌。死の臭い。酷く不快だ。

赦せるものか、こんなもの。絶対に

「ゆるさない、ゆるさない。わたしは、きみがしぬことだけは、ぜったいに」

血反吐のように出た言葉は最早呪いだった。私は、彼女の死を否定する。

遠くで悟と硝子の叫び声が聞こえた。


【2】

はじめまして、とは言えなかった。言いたくもなかった。

「私は夏油傑、君は冬陽奏さんだね」
「え?うん、そうだよ。よろしくね」

なんで知っているんだろうという表情を無視し彼女と握手を交わした。知っているさ、当然。私は君を死なせないために戻ってきたのだから。奥歯を噛み締め、抱きしめたい衝動を抑える。「よろしく奏」そう微笑みながら言えば、奏は「な、名前呼び…?」と困惑した表情で私の顔を見つめた。他人行儀に「冬陽さん」なんて呼びたくない。




×××

冬陽奏(ふゆびかなで)
転生者。さしすも灰原も七海も好きな高専箱推し。呪霊は死ね。全力で救済目指して軽率にコロコロされる子。死んだ記憶はあるけど全部は憶えていない。「私めっちゃ死ぬじゃん、ウケる」とやや壊れ気味。メンタルが強いのではなく無意識の自己防衛が働き、ある程度の死を忘れている。じゃないと本当に壊れちゃうからね。
死に戻りの能力持ちかと思えば、実は逆行能力は夏油のもの(呪い)でしたというオチ。
もう一回遊べるドン!(地獄)

夏油傑
地獄を繰り返す男。
「夏油くんを絶対に呪詛師にさせないぞ!」と頑張る奏に落ちて、目の前で奏を呪霊に殺されるという地獄を見せられ堕ちた。「夏油傑は冬陽奏の死を否定する」という呪いを自分自身に掛け、死に戻り(自分ではなく奏が死んだら戻る)能力を獲得。夏油が諦めない限り地獄は続く。諦めが悪い男。つまりそういう事。

地獄年表
【1】奏がとても頑張った世界。誰かを救うためには何かを犠牲にしなければいけないよね、と自身を差し出す。犠牲になったのは奏か世界か
【2】夏油がクソデカ感情を持って繰り返した2回目。奏にとっての地獄の始まり
【3】
【4】呪いとか関係なしに軽率に死んだ。「天与呪縛持ち(運を犠牲に)かあいつは」と夏油は頭を抱えた
【9】非術師に軽率にコロコロされる
【10】ブチギレ夏油、猿を一掃するため呪詛師へ。そして呪詛師に殺される奏
【13】「しにたくないなぁ」
【14】原作通りになる。渋谷事変で殉職
【18】「僕と契約して、呪詛師になってよ!」
【19】呪詛師はクソ
【32】監禁しよう(名案)
【33】もうしない(血反吐)
【56】呪術師にならない選択肢
【57】知ってた(知ってた)
【62】両面宿儺の器??は???
【97】札束で伏黒甚爾を殴る
【98】天国からの地獄
【99】■■■■■■
→NEXT 記念すべき100周目。ハッピーエンドかと思った?残念!地獄です

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