「……って……あの?」
「んー?」
「好き……なんですが……?」
「うん、聞こえてたよ」
「あ……そう、ですか……」
…………不完全燃焼。
その言葉がピッタリ当てはまるくらい、間抜けな返事をする僕。
対してユウさんは全然、全く、これっぽっちも動じず、瞳を閉じて眠る態勢に入っている。
何だかとっても納得いかない。
……そもそも、こう言うものなのでしょうか?
恋とか愛とか。
好きとか嫌いとか。
───……いいえ。
違うはずです。
魔族の僕が言うのもおかしなものですが、多分もっと甘く胸がトキメクもののはず。
もっとこう、ドキドキして、顔を赤らめて恥じらったりなんかして。
なのに、それなのに。
と言うか、そんなユウさんが見たいのに!
こんな淡々と、しかも明らかに流されるなんて……。
そうこう思ってる内に、さっさと夢の世界へ旅立ってしまった彼女を見て、僕は盛大に溜め息をついた後、ガックリと肩を落とした。
ALICE+