桂に避けられる
おかしい。この一週間小太郎の姿を見ていない。
集会所に行けば大体は会えるのだがいない。居残っていたエリザベスに居場所を尋ねれば「さぁ」とそっけない返事しか返ってこない。
いつもなら私の家に来てたって不思議じゃないのに。
「銀ちゃん、小太郎来てない?」
なんだか不安で結局ここにたどり着いた。幼馴染の一人銀ちゃんが営む万屋銀ちゃん。
その店の主は正面の椅子にどっかり座って脚を机にあげていた。
「んあ?来てねぇよ。来ても追い返してらぁ。」
「ここにも来てないんだ。どこにいるんだろ…。」
「おまえの家にも来てねぇのか。」
「来てないんだよね」
あんまり考えないようにしてたけど…
「女、できたのかも…。」
「は…はぁぁ!?」
「だって…偶然会えないっていうより避けられてる、気がする。それにあの人昔から人妻が好きじゃない。あのどこから出てるのか分からない色気とか、余裕があるところとか、背徳感とかそういうのにクラクラしてたじゃない。コンビニに行ったら迷わず人妻のエロ本に向かっていってるし…」
「ちょ、ちょ、アイツ彼女連れてなにエロ本漁ってんだぁ!?」
「やっぱり私じゃダメだったのかも…」
「おい…。急がねぇと変な勘違いしてっぞー。」
「そうだな。」
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