烏養と再会1


帰ってきたのは2年ぶりだった。
「おい。」
「繋心?なんでここにいるのよ。」
「配達帰り。乗ってけよ、荷物後ろ乗せてやる。」
「しばらくはこっちにいるんだろ。」
どこまで、知ってるんだろう。
「なんで…。」
「うちの母ちゃんとおまえんとこのおばちゃんが喋ってたんだもんよ。」
「まだ何も、決めてないけど。もう向こうには戻らない、と思う。」
「俺さ。今烏野高校のバレーのコーチやってんだわ。」
「繋心が!?」
「おー。今年からな。」
「去年の俺に”お前、来年バレー教えてるぞ”っつっても絶対信じないだろうな。そんなのすると思ってなかったもんなぁ。」
「焦んなよ。なるようにしかなんねぇんだからさ。」
「繋心ってほんといい加減だよね」

本当にあてずっぽうでいい加減。だけど繋心の言葉はいつだって根拠の無い自信が湧いてくる。
まだ先のことなんて見えない。けどもう一度がんばってみてもいいかもしれない。
この町で、もう一度。

- 2 -

*前次#


ページ:



ALICE+