土方


初めては屯所土方の部屋
恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
身にまとっていた衣服は全て剥ぎ取られてしまった。対して、土方さんの衣服はひとつも乱れが見られない。
「ずるい…。」
「あぁ。悪かったな。」
私の漏れ出た一言に悟ったようだ。一瞬意地悪く笑ってカッターシャツのボタンを一つずつ外していく。目のやり場に困った私は天井の木目を見つめた。

「未成年者淫行の罪でしょっぴきますぜぃ。」
「お前何言って…。」
「隊士どもの大部屋から離れてて良かったですねぇ。おかげで俺ぁ寝不足でぇ。」
もう屯所ではヤれねぇ。

花街帰りの土方の隊服を洗濯。リセッシュ。
「くっせぇ。また花街ですかぃ。」
「うるせぇ、接待だ。」
「早く脱いでください。匂いが染みついちゃいます。」
シュッシュッと消臭スプレーを吹きかける。
花街…行ったことはもちろん無いけどどういう場所なのかは知っている。楽しくお酒を飲む…だけじゃない、はず。朝帰りだし、花街の女の人と一夜を過ごしたのかも。
シュッシュッ…シュッシュ…
「お、おい。おい!」
「え?あ…」
「…かけすぎだ。」
「すみません…。」
「なんだ。」
「え?」
「いや、なんか言いたそうにしてっから。」
「…なんでもないですよ。ほら、もうすぐ朝礼ですよ!早く支度してください!」
「…あぁ。」
聞きたいことがたくさんあったのに。昨日はどこにいたんですか。接待って言ってたけどこんな時間まで何してたんですか。女の人と一緒だったんですか。その人を抱いたんですか。何も聞けなかった。

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