風見/ぜろしこ後


「おかえり。」

帰宅したのは例のサミット会場の爆発から一週間経った後だった。
玄関の扉を開けると既に家の中の灯りが付いていた。彼女が来ていることが分かった。

リビングまで入ると、キッチンで調理中の
”おかえり”の一言にどこか棘があるように感じる…。

「…あ、あぁ、ただいま。」

「怪我。してるね。」

「ん、あぁ。」

「何か作るね。簡単なものでいい?」

「まな」

「っ!」

「すまなかった。」
「…なにが?」
「連絡できなくて。あと、帰るのが遅くなって。」
「無茶しないでっていつも言ってるのに…。」
「あぁ。」
「心配した。すごく…」
「あぁ。」
「亡くなった警察官の情報がいつまで経っても公表されないから、もしかしたら裕也が…って何回も何回も考えて…っ、きゃっ!」
「死なないよ。ここでお前が待ってくれてる限り、俺は何があっても帰ってくる。」
「裕也…。」


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