10年バズーカと綱吉


「わ、ランボ、やっ…!」

目を再び開いた時、視界に映ったのは、自分に向かって飛んでくる手の平だった。来るだろう衝撃に備え思わずまた目をぎゅっと閉じた。

「痛っ…!」

「Troia!」

ひりつく頬を反射的に手でおさえる。目の前には見たことのない外国人の女性。スラリとしたスタイル、目鼻立ちのはっきりした美人顔。私と比べるのもどうかと思うけど、美人すぎるほど美人だ。
ただ、その綺麗な顔を釣り上げて先ほどから外国語で怒鳴りつけている。

状況を整理しよう。さっきまで私はツナの家にいた。ランボがリボーンを追いかけまわしていて、それで私にぶつかって。その時、ランボの手には…うん、納得がいった。
あれは十年バズーカだった。ということは、ここは私がいた時代の…十年後。

どう見てもここは日本じゃないと思うんだけど…。

「Non ignorare!」
「ひっ!」

女性が胸倉をつかむ。
「con calma,shinyorina.(落ち着いてお嬢さん。)」
胸を掴んでいた手が離れてグラリと態勢を崩したがポスンと背中が支えられた。

「懐かしい姿だね。またランボが誤発させたんだな。」
「え?え?」
「俺だよ俺。沢田綱吉!」

そんなに変わったつもりはないんだけどなぁ、と蜂蜜色の髪を摘まんで見せた。
「10年前もとても可愛らしいね。昔の俺はなんで気付かなかったんだろう。」と口説かれる。軽口な綱吉にビックリ。

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