「…行こう、イヴモン」
「うン。がんばロ、栞」


 イヴモンはふわりと舞い上がり、栞の肩へと降りる。しっかりと彼女の頭を掴めば、それが合図となり、彼女は再び走り出した。行くべきところは、頭に浮かんでいた。


「…っどうすれば、デジタルワールドに帰せるの…?」
「ソの時が来レば、無意識に学習しテいるサ。だカラ、安心しテ!そレヨり走るこトにシューチュー!」


 ふ、ふ、と短い息を吐きながら、走る栞の瞳の中に、見覚えのあるツンツン頭が見えに入った。


(っあれ、は…?)


 ――茶色い髪。青い服。茶色の半ズボン。
 髪の毛の隙間から覗いて見える、ゴーグル。


「八神、くん…?」


 そして。その反対側、横断歩道のすぐ先に、そのデジモンは居た。


「危ないっ!」


 反射的に、そう叫んでいた。


17/07/26 訂正
11/02/25 - 11/03/06


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