「体が…痺れる…!」
「守って、」 

―――…しゃん、しゃん。

「ガルルモン!!」
「頑張れ!!」
「……守って、」 

―――…しゃん、しゃららん。


 栞の祈り、そしてヤマトの願い。二つが重なりあい、彼の胸元からは友情の紋章が青い光を輝かせる。


「ガルルモン超進化ァァ!!――ワーガルルモン!!」


 逞しき狼は、更なるスピードと更なるパワーを手に入れ、自分たちの自由を奪っていた強靭な糸を切り裂いた。「ヤマトォォ!!」愛するがパートナーの名を叫び、真っ向からドクグモンへと衝突していくその様はまさしく友情の名にふさわしい進化形態である。
 斬られた糸によって、自由を取り戻したイッカクモンとトゲモンは、ゴマモンとパルモンに退化をしながら床へと落下する。


「八神くん!」


 栞は、彼の名を呼んだ。信じてる。だから、お願い。


「太一!」
「まだか!?」
「どっち!?」


 子供たちの声。 聞こえている。
 太一は目を見開いた。


「――よし、決めた!!」


 二枚のカードを石板の上へと投げ落とす。裏返った一枚のカードを掴み、ひっくり返す――。


「こっちだ!!」


 最後の鍵となるそのカード。
 それは。



「 開け、ゴマモン!! 」



 空いた場所にはめこまれたゴマモンのカード。一抹の不安がよぎる。しかし子供たちは願った。「頼む!!」「開いて!!」――どうか、どうか!子供たちの思いが通じたのか、固く閉ざされていた扉が、呼応するかのようにゆっくりと開いた。

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